「ホームページに効果がない」と感じたら確認すべき5つのこと|つなぐHP

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「ホームページに効果がない」——その前に確認してほしいこと

「ホームページを作ったのに、問い合わせが1件も来ない」。

僕がITコーディネータとして中小企業の経営支援を行うなかで、この言葉を聞く頻度は年々増えています。製造業、物流業、旅館、飲食業——業種を問わず、ホームページの効果を実感できていない経営者は少なくありません。

ある物流会社では、ホームページへの訪問者が月間380人ありました。しかし、問い合わせはゼロ。別の金属加工業の会社では、月間のアクセス数が1,000件を下回っており、「うちのホームページは誰にも見られていない」と社長が嘆いていました。

しかし、僕の経験では、**「ホームページに効果がない」のではなく、「効果が出る状態になっていない」**ケースがほとんどです。

この記事では、ホームページの効果を実感できていない中小企業の経営者に向けて、まず確認すべき5つのポイントをお伝えします。すべて、僕が実際の支援現場で繰り返し目にしてきた問題です。

確認1 — アクセス解析を設定しているか

最初に確認すべきは、そもそもホームページの状態を数字で把握できているかです。

ある宿泊施設の支援に入った際、最初に確認したのがアクセス解析ツール(GA4やSearch Console)の設定状況でした。結果は「未設定」。ホームページを公開してから数年が経過していたにもかかわらず、何人がホームページを訪れ、どのページを見て、どこで離脱したかがまったくわかっていなかったのです。

「GA4の設定がされていなくて、アクセス状況がまったくわからない」

この状態は、売上伝票をつけずに「売上が伸びない」と悩んでいるのと同じです。

もう一つよくあるのが、「設定はされているが、誰も見ていない」というパターンです。金属加工業のある会社では、GA4のアカウントは存在していましたが、担当者はこう話してくれました。

「わざわざアクセスしに行くのも大変だし、そもそも書いてあることがわかんない」

GA4の画面は、IT業界の人間が見ても複雑です。中小企業の経営者やスタッフが日常的に使いこなすのは、正直なところ難しい。だからこそ、週に1回、自動でレポートがメールで届く仕組みを作ることが重要です。見に行かなくても、数字が手元に届く。これだけで、ホームページの状態把握は劇的に変わります。

GA4の基本的な見方については、「GA4の使い方がわからない中小企業経営者のための基本ガイド」で詳しく解説していますので、あわせてご覧ください。

確認2 — 訪問者が「次に何をすべきか」が明確か

アクセスはあるのに問い合わせが来ない。このパターンで最も多い原因は、訪問者が「次に何をすればいいか」がわからないというものです。

ある物流会社のホームページでは、サービス紹介ページに月間380人が訪れていました。しかし、問い合わせフォームへの導線がページの最下部に小さく置かれているだけで、ほとんどの訪問者は存在に気づかないまま離脱していました。

「クリック7件あるんですが、問い合わせは来てないですね」

この会社では、LINE公式アカウントへの友達登録リンクを設置したところ、一定数の登録が得られるようになりました。「電話」や「メール」以外の接点を用意することで、問い合わせのハードルを下げた結果です。

ホームページを訪れた方は、何かしらの関心を持って来ています。その関心を行動に変えるには、以下の要素が必要です。

  • 目立つ場所にある問い合わせボタン(ページの上部と中盤に最低2箇所)
  • 「何が得られるか」が明確な行動喚起(「お問い合わせ」ではなく「無料で診断レポートを受け取る」など)
  • 電話・メール・LINE・チャットなど複数の接点(お客様の好みに合わせた選択肢)

「ホームページにアクセスはある」のに「問い合わせが来ない」場合、ホームページの内容ではなく、行動への導線設計に問題があることが多いのです。

確認3 — 更新が止まっていないか

「お知らせ」欄の最新記事が2年前——。中小企業のホームページでよく見かける光景です。

「お知らせ欄に何を書いていいかわからない。結構昔のまんまで止まっちゃうんですよね」

金属加工業のある会社の部長がそう話してくれました。この問題は、特定の会社だけではなく、中小企業全般に共通する構造的な課題です。山形市の経営支援機関のセンター長も、こう指摘しています。

「お知らせ欄すら更新ができないよね、と」

更新が止まったホームページは、お客様に2つのメッセージを発信してしまいます。

1つ目は「この会社は活動しているのだろうか」という不安。2つ目は「この会社はITに関心がない」という印象。どちらも、問い合わせをためらわせる要因になります。

更新が止まる根本原因は、**「書く時間がない」「書く内容が思いつかない」「書いても効果が実感できない」**の3つです。この問題については、「会社のブログが書けない3つの理由と解決策」で詳しく解説しています。

重要なのは、無理に毎日更新する必要はないということです。月に1本でも、お客様にとって有益な情報——たとえば「よくある質問への回答」「施工事例」「お客様の声」——を掲載するだけで、ホームページの印象は大きく変わります。

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確認4 — 検索で見つかる状態になっているか

ホームページを公開しただけでは、Googleの検索結果に表示されるとは限りません。

「ホームページを作ったのに検索しても出てこない」という相談を受けた際、僕がまず確認するのは以下の3点です。

1. Search Consoleに登録されているか

Search Console(Googleが提供する無料ツール)に登録されていなければ、Googleはそのホームページの存在を認識していない可能性があります。制作会社に依頼した場合でも、Search Consoleの設定が漏れているケースは珍しくありません。

2. ページの内容がGoogleに伝わっているか

ページのタイトルや見出しに、お客様が検索しそうな言葉が含まれているか。たとえば、金属加工業の会社であれば「精密板金 小ロット 東北」のように、お客様が悩んだときに検索しそうな言葉をページに含める必要があります。

3. スマートフォンでの表示に対応しているか

現在、ホームページへのアクセスの7割以上がスマートフォンからです。パソコンでは問題なく表示されていても、スマートフォンで文字が小さすぎる、ボタンが押しにくい、画像がはみ出している——こうした状態では、Googleの検索順位にも悪影響を及ぼします。

B2B(企業間取引)の業種では、月間のアクセス数が数百件でも十分な場合があります。重要なのはアクセス数の「量」ではなく、自社のサービスを必要としている方に見つけてもらえているかという「質」です。

確認5 — 外部サイトに依存しすぎていないか

旅館・ホテル業界では特に顕著ですが、予約サイト(楽天トラベル、じゃらんなど)に売上の大半を依存している企業は少なくありません。

ある宿泊施設のデータを見ると、予約経路の内訳はこうでした。

  • 楽天トラベル: 70%
  • じゃらん: 20%
  • 公式ホームページ: 10%

予約サイトの手数料は10〜15%。年間売上が1億円の施設なら、手数料だけで700万〜1,050万円が出ていく計算です。

予約サイトは集客力が高い反面、手数料が利益を圧迫するという構造的な問題があります。しかし、公式ホームページからの直接予約が少なければ、予約サイトへの依存から抜け出せません。

「公式サイトからはほとんど来ない」

この宿泊施設のオーナーはそう話してくれました。しかし、GA4が未設定だったため、公式ホームページに何人が訪れているのか、そもそも計測できていなかったのです。

旅館・ホテルに限らず、食べログ、ホットペッパー、Indeed——外部の集客サイトに依存する構造は多くの業種で見られます。外部サイトを活用すること自体は悪いことではありません。しかし、公式ホームページの集客力を高める努力を並行して行わなければ、手数料の支払いは永遠に続きます

公式ホームページの活用方法については、「ホームページを24時間対応の営業マンにする方法」で具体的に解説しています。

もしこの5つを放置したら何が起きるか

ここまで挙げた5つの問題を放置した場合、何が起きるでしょうか。

ホームページは「存在するだけのコスト」になります。 サーバー費用、ドメイン費用、保守費用——毎月のコストは発生し続けますが、問い合わせには1件もつながらない。「WordPress保守の費用相場と「見えない保守」の問題」でも触れていますが、保守費用を「何のために払っているかわからない」という不満につながりやすいのはこのパターンです。

競合との差は広がります。 ホームページを活用できている競合は、検索からの問い合わせ、SNSからの流入、メールマガジンからのリピートといった複数の集客チャネルを持っています。ホームページが「名刺代わり」の状態が続けば、その差は時間とともに取り返しがつかなくなります。

外部サイトへの依存が深まります。 ホームページから集客できなければ、予約サイトや広告に頼るしかありません。手数料や広告費は年々上がる傾向にあり、利益を圧迫し続けます。

まとめ — まずは「数字を見る」ことから

「ホームページに効果がない」と感じたら、まず5つのポイントを確認してください。

  1. アクセス解析(GA4・Search Console)を設定しているか
  2. 訪問者が「次に何をすべきか」が明確か
  3. 更新が止まっていないか
  4. 検索で見つかる状態になっているか
  5. 外部サイトに依存しすぎていないか

多くの場合、「効果がない」のではなく、「効果を出すための準備ができていない」だけです。

僕がこれまで300件超の経営支援で見てきた限り、5つのうち1つでも改善するだけで、ホームページの反応は変わります。すべてを一度に直す必要はありません。まずは1番——アクセス解析の設定と、数字を定期的に確認する習慣——から始めてみてください。

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