
こんにちは!つなぐホームページのwebデザイナー神原キサコです。
「企業理念が伝わる」ホームページを制作をしています。
神原キサコの制作カフェでは、ホームページの活用方法の具体的な方法や成功事例を紹介しています。
たくさんの方に読んでいただけるよう、分かりやすい表現を心がけています。
ぜひコーヒー片手にリラックスして読んでみて下さいね!
いつもつなぐホームページをご利用いただき、誠にありがとうございます。
つなぐホームページのWEBデザイナー、神原キサコです。
今週もよろしくお願いします!
「ホームページはそこそこ機能してるはずなのに、なんとなくデザインが古い気がする…」
「社長交代を機にブランドイメージを刷新したいけど、どこから手をつければいい?」
そんなお悩みを抱えていませんか?
本記事では、山形県最大級の老舗酒屋さんの事例をもとに後継者からの一言「ホームページがダサい」をきっかけに考える、ブランドのキーカラーやロゴマーク刷新の具体的な進め方を解説します。企業の「ありたい姿」を色やデザインに落とし込み、すべての顧客接点で一貫性を貫く「ブランディング戦略」のヒントを、ぜひ見つけてみてくださいね!
この記事を読むと得られるメリット
- 「ブランドのキーカラー」とは何かがわかり、色が持つ意味や効果を戦略的に活かす手順を理解できる
- 「ロゴマーク」を刷新する際のデザインの本質(覚えやすさ、想い、普遍性など)を把握し、企業の成熟度に合ったロゴを検討できる
- 経営理念やビジョンとの連動によって、「ブランドメッセージ」を言語化するプロセスを学べる
- ホームページ・名刺・社内外での発信など、顧客接点で一貫性を貫く“本当のブランディング”をイメージできる
- 後継者と現社長の橋渡し役となるブランディング施策によって、事業承継を円滑に進めるヒントが得られる
若き後継者の一言「ホームページがダサい」
「いや~、いらっしゃい、神原さん!待ってましたよ!」大変元気の良い声が響き渡りました。山形県でも老舗の酒屋さんの社長が、満面の笑みで私を迎えてくださいました。
「社長様、ごきげんよう!いつも元気なご挨拶、こちらまでパワーをいただけます!」私も社長の元気に負けじと明るく返しました。「今日はホームページのアクセスや問い合わせ数をまとめたレポートをお持ちしました。当社で開発しているホームページのマーケティングレポート、通称『ホームページの健康診断書』です。これをもとにご説明させていただければと思います」
「ありがとうね。ちょっとコーヒー持ってくるから待っててね」社長は慣れた手つきでコーヒーを淹れ始めました。
この社長は少し短気なところもありますが、非常に決断が早く、頼りがいのある方です。
「さて神原さん、最近のうちのホームページ、どんな調子なんだい?」淹れたてのコーヒーを差し出しながら社長が尋ねました。
「はい、ホームページのアクセス数、PV数、お問い合わせ数、全ての指標で前年対比を上回っております!」私はレポートを開きながら報告を始めました。「社長やスタッフの皆様が、お酒の情報について毎週必ずブログを投稿してくださっているので、そのファンの方が着実に増えていることが確認できています。ブログのコメント欄も開放しているので、全国のお酒好きのファンの方から、山形県内の日本酒、ビール、ウイスキー、ワインについて相談がたくさん舞い込んでいますね!」
「確かにそうだね」社長は嬉しそうに頷きました。「私たちのような専門家でさえ分からないような、お酒の情報を相談してくるお客様もいらっしゃって、毎日、勉強の日々だよ!」社長は豪快に笑いました。
「社長、問い合わせ状況は順調ですが、その他にお困りごとはございませんか?」私はさらに踏み込んで質問してみました。
「そうだな~…」社長は少し遠くを見るような目で呟きました。「ホームページ、そろそろリニューアルしたいんだよね…というのも、そろそろ私も歳だから、息子に経営を経験させたいと思い、社長の座を譲ろうかと思っていてね。あいつが社長になったら、ホームページも刷新して新しいイメージで営業した方がいいかなと思って…」
「なるほど、そのようなお気持ちがあったんですね」私は社長の想いに共感しました。「後継者の方が今後経営を担っていく、そのような事業承継のお話ですね。…ついに…」私は感慨深い気持ちがこみ上げてきました。
「ただね…」社長は困ったような表情を浮かべました。「あいつ『うちのホームページはデザインが古い』って言うんだよ。『色が古臭い』とも…。『ブランドのキーカラー』と『ロゴマーク』を見直した方が良いんじゃないかって言うんだけど、『キーカラー』って何なんだい?」
「ブランドのキーカラー」とは?お客様に与えたいイメージを戦略的に表現する「色」
「なるほど、『ブランドのキーカラー』についてご説明させていただきます」私は社長に続けて「キーカラーとは、ブランドのイメージをお客様に提供するための、戦略的な色の選択手法のことです。例えば、お客様にどのような印象を持っていただきたいか、経営者としてどのような姿でありたいか、そういったことを色を使って表現するのです」と纏めました。
「ふーむ、色で表現、ねぇ…」社長は少し考え込むように呟きました。
「色は、人の感情や行動に大きな影響を与えることが知られています」私は続けました。「例えば、赤は情熱やエネルギーを象徴し、注意を引く効果があります。青は冷静さや信頼性を象徴する色とされ、心を落ち着かせる効果もあるため、医療関連の企業などでもよく使用されます。黄色は明るさや親しみやすさを与える色です。緑は自然や健康を表し、リラックス効果もあります。ピンクは優しさや愛らしさを表し、紫は高級感や神秘性を表す色とされていますよ」
「これらの色が持つ効果を理解し、戦略的に活用することが、ブランドのキーカラーを決める上で非常に重要なのです」と私。
「なるほどねぇ…色で、そんなに印象が変わるのか…」社長は感心した様子でした。「ちなみに、有名な企業でも、そういう色を戦略的に使っているのかね?」
「はい、もちろんです!」私は具体例を挙げながら説明しました。「例えば、マクドナルドやカルビーは黄色を使って、ポジティブなイメージを打ち出しています。大正製薬のロゴが青色と白色でデザインされているのは、清潔感や信頼感を表現するためです。コカ・コーラやキットカットのロゴに赤色が使われているのは、情熱やエネルギーを表現し、人々の注意を引くためです。」ちなみに…とロゴのサンプルを社長様に差し出しました。
「たしかに、このサンプルを見ると高級感があるロゴマークは左側だね。」社長様も納得している様子。


「なるほどねぇ…!色の力って、すごいんだなぁ…!」社長は色の持つ力に改めて気づかれたようでした。「うちの場合は、どういう色が良いんだろうか…?」
「ブランドのキーカラー」を決める具体的な手順
「では、具体的に、ブランドのキーカラーを決めていく手順について説明しますね」私は机を挟んで向かい側に座る社長に向かって語り始めました。「他の事業者様では、まず経営理念や10年ビジョン、経営方針、経営計画、そこから導き出されるメッセージは何か?従業員さんや地域社会とどんな未来を創っていきたいのか?そういうところを、きちんと明文化し肉付けすることからブランドコンセプトを固めました」私の声にはお客様の未来への期待が込められていました。
「ブランドコンセプト作りには、社長様だけでなく後継経営者様や従業員の皆様にも協力いただき、プロジェクトメンバーを組んでいただだきましたし、社内アンケートを取っていただきました」
社長は、机の上のノートに熱心にメモを取りながら「なるほど…。明文化し、肉付けですか…」と、真剣な眼差しで私の言葉に聞き入っています。その表情からは、自社の未来を真摯に考える経営者としての責任感が伝わってきました。
私は社長の理解力の高さに心強さを感じながら、さらに詳しく説明を続けます。「はい。自社の固有の役割、ありたい姿、従業員との関わり、地域社会との関わり、自分自身として大切にしたい価値観や人生観、何のために経営しているのか、取引先や顧客に対する基本姿勢、将来的にどのような仕事をしたいのか、どのような会社を経営したいのかなど、様々な要素を複数の項目に分けて考えていきます。それぞれの要素で社長様が大事にしていることを書き出していただき、そしてそれらを統合させたものがブランドメッセージとなり得ます。」
「このブランドメッセージが出来上がれば、そのメッセージにふさわしいカラーパレットやロゴマーク、…ひいてはホームページのリニューアルの方向性が自ずと見えてきます」と私。
社長は深く頷きながら、「ふむふむ…。ブランドメッセージが、全ての出発点なんですね」と次第に理解を深めていく様子が窺えました。その反応に手応えを感じ、私は話を展開しました。
「社長様、その通りです!ブランドメッセージを視覚的に表現するのがキーカラーであり、ロゴマークなのです」と説明を始める。具体例を挙げながら、私は続けた。「例えば、信頼、安心、誠実といったメッセージを伝えたいなら、青を基調としたデザインにします。また、情熱、エネルギー、革新といったメッセージを伝えたいなら、赤を基調としたデザインを選びます」
「なるほど…。色にも、それぞれ意味があるんですね…」社長が目を丸くする。色の持つ力を実感されたようでした。
ロゴマークの本質
思い出したように「でも、もう一個、質問していいですか?ロゴマークはどうなんでしょう?」と社長が口を開く。「会社名のアルファベットをモチーフにしたもの、植物や動物などの図案を用いたもの…」指を折りながら、社長は続ける。「家紋のような図案をアレンジしたもの、商品の特徴を象徴するデザインなど、多岐にわたりますよね。覚えやすさ、込めた想い、普遍性など、考慮すべき点もたくさんある…」
社長の率直な疑問に、私は丁寧に答えていく。「おっしゃる通りです。重要なのは、そのロゴマークを見た際に、消費者が即座に企業や商品、サービスを思い出せるかどうかです」
熱が籠もる声で説明を続ける。「ブランディングにおいて、販売促進や企業イメージ構築に直結する要素になっていますね」
社長は真剣な面持ちで耳を傾けている。
「ロゴマークは単なるシンボルではありません」と私は強調しました。「企業の”ありたい姿”やストーリーを伝える重要なツールなのですね」
一息置いて、さらに言葉を重ねる。「時代やトレンドに左右されず、長年にわたって愛される普遍的なデザインであることも大切です」
少し途方に暮れたような表情を見せながら、社長は問いかけた。「一体、何を基準に、ロゴマークを決めれば良いんだろう…?」
企業の成長段階とロゴマークの変遷
社長の熱心な様子に応え、私は実務経験に基づいた具体的な説明を始めた。
「新しい企業や新商品の段階では、伝わりやすく記憶に残るシンプルなロゴマークの需要が高まります」と話し始める。「ロゴは、明快さと簡潔さで広く受け入れられることを目指すことが多いですね」
目の前の社長が興味深そうに頷くのを見て、異なるケースについても説明を加えた。
「一方で、成熟期にある企業の場合は、企業のアイデンティティや価値を具現化することに重点を置きます。企業の深化した価値観を反映するために、より複雑なデザインや意味を持たせることが多くなるのです」
長年の経験から得た確信を声に込めながら、私は語り続ける。社長は深く納得したような表情を見せた。
「なるほど…。企業の成長段階によって、ロゴマークに求められる役割も変わってくるんですね」
その理解に喜びを感じながら、私は最後の言葉を選んだ。
「はい、その通りです!つなぐホームページでは、私の経験を活かし、お客様の想いを形にするお手伝いをさせていただきます」と熱を込めて伝える。「ロゴマークは、お客様と企業を繋ぐ大切な接点です。一緒に最高のロゴマークを作り上げましょう!」
「ええ、ぜひお願いします!想いを形に…。次回は、後継者の息子を神原さんとのミーティングに同席させます。今日は本当に良い勉強になりました!」
社長の表情には、事業承継、そしてその先にある会社の未来への強い決意が漲っていた。
私は、社長様の学びが新たなブランドの誕生につながることを確信しました🥰
ブランドの「核」を明確にし、全ての顧客接点で「一貫性」を貫く
「ブランド」とは、牛に付けられた「焼印」が語源であり、お客様が、商品やサービスに触れた時に、自然と思い浮かべる「イメージ」です。そして、その「イメージ」を、視覚的に表現する上で「ロゴマーク」は、非常に重要な役割を担います。
今回の、老舗酒屋様の事例のように「ブランドのキーカラー」を、戦略的に活用することで、顧客に、より強い印象を与え、ブランド認知度の向上に繋げることができます。
しかし、そのためには、まず「ブランド」の「核」となる部分を、明確にしなければなりません。
・ 自社は、どのような会社なのか?
・ どのような価値を、提供するのか?
・ どのような顧客と、繋がりたいのか?
これらの問いへの答えを社長、経営幹部、そして社員の皆様と、徹底的に議論し、「ブランドメッセージ」として、言語化する。
そして、「ブランドメッセージ」を「ロゴマーク」「キーカラー」「デザイン」に落とし込みホームページ・会社案内・名刺・そして社員の言動等あらゆる顧客接点で一貫性を持って発信することが「ブランド」を構築し、顧客の心を掴む最も効果的な方法なのです。
「ブランド」確立において、重要なのは、ホームページのデザインだけ、キーカラーの変更だけ、ロゴマークの変更だけ、といった、部分的な施策ではありません。それら全てが「ブランドメッセージ」に基づき、連動し、一貫性を持っていることが、何よりも重要なのです。
「企業としての目的」そして「お客様に届けたい価値」「社員と共に描きたい未来」。それらを、全ての顧客接点で、一貫性を持って表現すること。それこそが真の「ブランディング」と言えるでしょう。
私たち「つなぐホームページ」は、お客様の「想い」を、丁寧に、そして、徹底的に、ヒアリングすることから、始めます。そして「ブランド」の「核」を、共に創り上、それを「形」にする、お手伝いをいたします。
「ブランドイメージを、刷新したい」「ロゴマーク作成を、検討している」
そのように、お考えの経営者様は、ぜひ一度、「つなぐホームページ」、そして、私・神原キサコに、ご相談ください。
一緒に、御社の「ブランド」を、より強固なものへと、成長させていきましょう!
ご参考になれば幸いです。(^_^)
当メールマガジンでは、今後もホームページ活用方法について、具体的な打ち手や成功事例、そして今回のような「ブランド構築」や「デザイン戦略」に関する情報などを、積極的に発信してまいります。
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それでは、今週も一緒に頑張りましょう!最後までお読みいただき、ありがとうございました。