神原キサコの制作カフェ|毎日投稿しているのに、お客様が来ない——行列のかき氷屋さんとの決定的な違い

神原キサコの制作カフェ

いつもつなぐホームページをご利用いただき、誠にありがとうございます。
つなぐホームページのWEBデザイナー、神原キサコです。今週もよろしくお願いします!

先日、あまりの暑さに耐えかねて、お昼休みにハナコとかき氷を食べに行きました🍧 私は定番のいちご、ハナコは「全部のせ」という強気の注文。溶ける前にと急いで食べて、2人そろってこめかみを押さえていました😂

今日、Instagramで確認してみてほしいこと

自社アカウントのプロフィールを開き、「タグ付けされた投稿」を見てください。
お客様が撮ってくれた写真は、何枚たまっていますか?

先週は、ホームページの言葉づかいが会社の姿勢を映す、というお話でした。今週は、夏らしくかき氷から始まる「SNS集客の構造」のお話です。

今日は、変革者の円卓会議の加速プラン(月2万2千円・個別相談付き)に参加してくださっている、高崎市の洋菓子店・村田社長様が、月次相談で山形のオフィスにいらっしゃいました。従業員6名、地元で30年続くお店です。経営のお話になりそうでしたので、数字に強い同僚の勝瀬ヒデコも同席しました。

相談用のレンタルスペースに腰を下ろすなり、村田社長様は少し悔しそうにおっしゃいました。

村田社長:「うちはInstagramを1年、ほぼ毎日投稿してきたんです。365本ですよ。フォロワーも800人まで増えた。でも『Instagramを見て来ました』というお客様は、実感できるほどいない。それなのに、隣の市のかき氷屋さんはInstagramだけで行列を作ってる。多い日は一日40万円売るらしい。うちのケーキのほうが手間も原価もかかってるのに、何が違うんですか。」

神原:「それは悔しいですね。でも実は、その差は投稿の頑張りの差ではないんです。今日はそこを一緒に解剖してみませんか?」

ヒント① 行列店では「お客様が広告を作っている」

勝瀬がまず、かき氷屋さんの側から整理しました。

勝瀬:「一杯1,500円として、日商40万円なら一日およそ250人です。ほぼ全員が、食べる前にスマホを構える。山盛りで、色鮮やかで、季節限定で、しかも溶けるから『今撮らないと消える』。撮りたくなる理由が、商品そのものに埋め込まれているんですね。」

神原:「つまり、一日250人の広告制作者が、無料でお店の宣伝写真を作り、それぞれのフォロワーに配ってくれている状態なんです。」

村田社長:「なるほど。店が発信してるんじゃなくて、お客様が発信してるのか。」

勝瀬:「そうです。そして行列ができると、今度は行列そのものが次の被写体になります。『こんなに並んでた』という投稿がまた人を呼ぶ。広告が広告を生む循環に入るんです。」

行列店の強さは、投稿回数ではありません。
お客様が思わず撮りたくなり、その投稿が次のお客様を呼ぶ仕掛けが、商品と体験の中にあります。

ヒント② Instagramは「近所の回覧板」ではなく「遠くまで届く狼煙」

神原:「Instagramで何かを見つけて動くとき、人は『わざわざ』動きます。片道1時間かけてかき氷を食べに行く。あれは近所の日常の買い物ではなく、小さな旅行なんですね。」

勝瀬:「Instagramが得意なのは、遠くの人に『わざわざ来る理由』を届けること。いわば狼煙です。一方、村田社長様のお店の主力は何でしょうか?」

村田社長:「誕生日ケーキと、日々の焼き菓子。お客様は車で15分圏内がほとんどです。」

勝瀬:「誕生日ケーキは『近所で、必要なときに』買うもの。日常の需要です。日常の需要を支えるのは、検索したときにきちんと見つかること、営業時間や予約方法がすぐ分かること——つまりホームページやGoogleマップの仕事なんです。狼煙をどれだけ上げても、隣の家には回覧板のほうが届く。メディアと商圏が噛み合っていなかっただけで、村田社長様の努力が足りなかったわけではありません。」

村田社長様は腕を組んで、しばらく黙りました。

村田社長:「……1年間、道具の使い方を間違えてたのか。いや、道具は合ってたけど、載せる荷物を間違えてたのか。」

神原:「素晴らしいまとめです。まさに荷物のほうなんです。」

遠くから来る理由はInstagramで届ける。
近所の日常需要は、ホームページとGoogleマップで受け止める。
大切なのは、メディアの得意分野と商圏を合わせることです。

ヒント③ 洋菓子店にも「わざわざ」は作れる

神原:「ここからが本題です。村田社長様のお店で、お客様がスマホを構えたくなる一品を、ひとつだけ作れないでしょうか。毎日の定番ではなく、季節限定で、見た目に全振りした一品です。」

村田社長:「実は、桃が丸ごとのったタルトを夏だけ出してるんですが……SNSでは普通の告知しかしてないな。」

勝瀬:「それです。ポイントは3つあります。第一に、その一品だけは『味の説明』ではなく『撮られること』を目的に磨く。高さ、断面、艶。第二に、数量限定にして『今日行かないと無くなる』を作る。第三に、お客様が撮った写真をお店のアカウントで紹介させていただく。店の告知は店内放送ですが、お客様の投稿は口コミの拡声器です。」

お客様の投稿を生む3つの工夫

  1. 写真に撮りたくなる高さ・断面・艶をつくる
  2. 季節・数量を限定し、「今日行く理由」をつくる
  3. お客様の写真を紹介し、参加したくなる循環をつくる

神原:「Instagramの投稿がうまくいかない理由は、多くのお店に共通しています。中小企業のInstagram集客がうまくいかない5つの共通点でも詳しく解説していますが、いちばん深いところにあるのが、今日の『商品とメディアの不一致』なんです。」

村田社長:「桃のタルトを狼煙にして、日常のケーキは回覧板——ホームページとマップで受け止める。二段構えってことだな。それなら、うちにもできそうだ。」

勝瀬:「その二段構えは、価格や商品の設計にも応用できます。【経営戦略】スペック勝負をやめたら売れた話にも通じます。戦う場所を変えると、同じ努力の値打ちが変わるんです。」

自分ごと化チェック

  • Instagramの「タグ付けされた投稿」が、ほとんどたまっていない
  • お客様がスマホを構えたくなる「一品」「一角」を、意図して作ったことがない
  • 主力商品は近所の日常需要なのに、SNSばかり頑張ってホームページは何年も手つかずだ

1つでも当てはまったら、毎日の投稿30分——1年で180時間分の頑張りが、届かない場所に積み上がっているかもしれません。

SNS集客の成否を分けるのは、投稿の回数ではなく、商品とメディアの組み合わせです。

皆さまのお店にも、「わざわざ」を生める狼煙の種と、日常を受け止める回覧板の役割が、それぞれ眠っているはずです。まず、自社の商品を「遠くから来る理由になるもの」と「近所の毎日を支えるもの」に分けてみてください。きっと、力の入れどころが見えてくるはずですよ。

SNSとホームページの役割、整理できていますか?

商品・商圏・情報発信の組み合わせを見直し、日常需要の受け皿が機能しているか一緒に確認します。

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神原キサコ

つなぐホームページ WEBデザイナー

ライター紹介
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神原キサコ

ハンズバリュー株式会社のメインデザイナーです。ホームページデザイン業務を中心に活動しています。
新しい情報を調べて皆さんにたくさんお伝えできればと思っています。

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