いつもつなぐホームページをご利用いただき、誠にありがとうございます。
つなぐホームページのWEBデザイナー、神原キサコです。
今週もよろしくお願いします!
昨日のお昼、ハナコが「差し入れです!」とかき氷を買ってきてくれました🍧 いちご味を選んだら、舌が真っ赤になっているのに気づかず午後の打ち合わせへ。画面越しに笑いをこらえるお客様の顔で、すべてを察しました😂
さて、今日は先にひとつ探してみてほしいことがあります。
あなたの会社のホームページを開いて、「客」という字を検索してみてください(パソコンならCtrl+F、スマホなら「ページ内検索」です)。「客先」「顧客」のままになっていませんか?
先日、採用ページを一緒に作っている福井市の工業用ゴム部品メーカー、橋本社長様からお電話がありました。従業員18名、産業機械向けのゴム部品を作り続けて40年を超える会社です。人手不足に備えて、つなぐホームページで採用ページの制作を進めています。
橋本社長:「神原さん、原稿を送っておいたよ。直すところがあったら、そっちで直してくれていい。ただ、どこをどう直すのかだけは教えてくれ。うちの言葉なんだから。」
この「どこをどう直すのか教えてくれ」という一言、私はとても嬉しかったんです。今日はその確認のお電話で、私はまず1つの言葉の話をしました。
神原:「橋本社長様、原稿の中の『客先』と『顧客』を、すべて**『お客様』**に変えさせていただきたいんです。」
橋本社長:「ん? 意味は同じだろう。うちの業界じゃ、みんな客先って言うぞ。」
ヒント① ホームページの言葉は、「会社の人柄」として読まれる
神原:「おっしゃる通り、意味は同じです。でも、読む人に伝わる温度が違うんです。」
神原:「『客先』は、社内や業界の中で使う言葉ですよね。ホームページを読むのは、御社をまだ知らない外の人——求職者や、初めて取引を検討する会社の担当者です。外の人に社内の言葉のまま話しかけると、その距離感ごと伝わってしまうんです。」
橋本社長:「距離感ねぇ。そんな細かいところ、誰も見てないだろう。」
神原:「それが、見ているというより感じているんです。たとえるなら、お宅にお邪魔したときの玄関の靴の揃い方みたいなものです。誰も靴を見に来たわけではないのに、揃っているかどうかで家の空気が伝わりますよね。言葉づかいは、ホームページの玄関の靴なんですよ。」
神原:「特に採用ページでは効きます。求職者は給与や休日だけでなく、『この会社は人をどう扱うんだろう』を文章の端々から嗅ぎ取っています。お客様を「客先」と呼ぶ会社が、社員をどう呼ぶか——そんなふうに想像されてしまったら、もったいないですよね。」
橋本社長:「……なるほどな。うちは人を大事にしてるつもりだが、言葉がそれを伝えてなかったら、確かにもったいない。」
(読み手に伝わる言葉の選び方は、お客様は「何を知りたい」? ベネフィットを伝えるチラシで心を掴む!という記事でも掘り下げています)
ヒント② 直すべき言葉と、直してはいけない言葉がある
橋本社長:「じゃあ全部、綺麗な言葉に直してくれるのか。」
神原:「いいえ、橋本社長様。実は今日、一番お伝えしたかったのはここなんです。社長メッセージだけは、一字も直しません。」
橋本社長:「おいおい、あれが一番、素人の文章だぞ。」
神原:「だからこそ、なんです。表記の統一や専門用語の言い換えは、私たちが整えます。それは服のシワを伸ばすような作業です。でも社長メッセージは、橋本社長様の40年がにじんだ生の言葉です。あれを整えすぎると、どこの会社にでも貼れる、綺麗なだけの挨拶文になってしまうんです。」
神原:「手作りの器に残った指の跡と同じで、完璧じゃない部分にこそ、その人の体温が残るんですよ。求職者が読みたいのは上手な文章ではなく、『この社長の下で働く自分』を想像できる言葉なんです。」
橋本社長:「シワは伸ばすが、指の跡は消さない、か。面白いことを言うなぁ。」
神原:「はい。直すのは『外の人への礼儀』の部分、直さないのは『会社の体温』の部分。この線引きが、ホームページの言葉づくりで一番大事なところなんです。」
ヒント③ こだわって公開が遅れるのは、悪いことじゃない。ただし「公開してから育てる」
橋本社長:「実はな、沿革のところをまだ書き直してるんだ。公開予定より1ヶ月も遅れてる。年寄りのこだわりだと、社員には笑われてるよ。」
神原:「橋本社長様、それは笑われることじゃありませんよ。お客様がこだわる場所は、ホームページでも大事な場所なんです。40年の沿革の一行一行にこだわるのは、それだけ会社の歴史に誇りがある証拠です。その1ヶ月は、無駄ではありません。」
神原:「ただ、1つだけ約束してほしいことがあります。『完璧になったら公開しよう』とは思わないでください。」
橋本社長:「ん? こだわれと言ったり、こだわるなと言ったり、どっちなんだ。」
神原:「ホームページは紙のパンフレットと違って、公開した後からいくらでも直せるんです。ですから『今の時点の全力』で公開して、あとは育てていく。完璧を待つと、公開日は永遠に来ません。実際、『完成してから』と言ったまま半年止まっているページを、私は何社も見てきました。」
橋本社長:「印刷したら終わりのパンフレットとは違う、と。よし、沿革は今週で区切りをつける。残りは公開してから直せばいいんだな。」
神原:「はい! 公開日を先に決めてしまいましょう。こだわりは、公開後の楽しみに取っておいてください。」
(この「完璧を待たずに、作りながら育てる」という進め方は、AI社内ツール開発の実録|非エンジニア経営者が19個作った話でも、当社代表が自分の手で試した記録として公開しています)
自分ごと化チェック
- ホームページに「客先」「顧客」はあっても、「お客様」という言葉がない
- 社長メッセージが、制作会社の書いた「綺麗なだけの文章」のままになっている
- 「完成してから公開しよう」と思ったまま、半年以上止まっているページがある
1つでも当てはまったら、言葉の点検のサインです。
うちで経営のコンサルティングをしている同僚のヒデコがよく言うのですが、中小企業が1人を採用するのにかかる費用は、パートさんで10万円、正社員さんなら100万円が肌感覚だそうです。裏を返せば、応募が1人来るか来ないかで、100万円分の価値が動いているということですよね。その分かれ目が、給与でも休日でもなく「客先」というたった2文字だったとしたら——あまりにもったいないと思いませんか?
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ご参考くださいませ(^_^)
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それでは、今週も一緒に頑張りましょう!
最後までお読みいただき、ありがとうございました。