こんにちは!つなぐホームページのwebデザイナー神原キサコです。
「企業理念が伝わる」ホームページを制作をしています。
神原キサコの制作カフェでは、ホームページの活用方法の具体的な方法や成功事例を紹介しています。
たくさんの方に読んでいただけるよう、分かりやすい表現を心がけています。
ぜひコーヒー片手にリラックスして読んでみて下さいね!
いつもつなぐホームページをご利用いただき、誠にありがとうございます。
つなぐホームページのWEBデザイナー、神原キサコです。
この記事を読むと得られるメリット🧐
- ブランディングの本質と、ブランドの起源(焼印)から学ぶ基本的な考え方が分かる
- 自社固有の価値を言語化するステップと、その重要性を理解できる
- ロゴマークに込める想いや、デザインのポイント(覚えやすさ・想い・普遍性)を学べる
- 事業の成長ステージに応じたロゴマークの役割や、実際の作成プロセスの流れがイメージできる
ホームページ制作や運用を検討する上で、見落としがちな「ブランド構築」。しかし、ビジネスを「顔」であるロゴマークにどんな想いを込めるかで、今後の方向性やお客様の印象は大きく変わります。今回は、実際にコーヒーで起業した女性経営者様と進めたブランディング事例をもとに、ブランド構築の第一歩からロゴマーク制作までの流れを解説します。
「ブランドって、結局何なの…?」コーヒーで起業した女性経営者との出会い
「神原さん、今日はどうぞよろしくお願いします!」こだわりのコーヒーで起業した、女性経営者様から、ブランディングの一環としてロゴマーク作成のご相談をいただきました。
くりくりした目が可愛らしい、それでいて事業に対しては元気ハツラツで素敵な女性です。
「こちらこそ、よろしくお願いいたします。開業まで、あと少しですね!」そうお伝えすると、社長様は嬉しそうに「内装も、だいぶ決まってきて…。忙しいですけど、とても張り合いがあります!」と、元気よく答えてくださいました。
ホームページ制作の前に「ブランド」について意見交換をすることになりました。
「ブランディングという言葉は、よく聞きますけど、色々な人が、色々な言い方をしていて…。実際、どう考えたらいいのか、正直、整理がついていないんです。」と、お悩みのようでした。
「なるほど。まず、ブランドの語源からお話ししましょうか。」私は、社長様に、ブランドの本質を理解していただくために、言葉の起源から話を始めました。「ブランドとは、元々は牧場で、自分の牛につけていた『焼印』のこと を指すようです。その『焼印』が押された牛は、高品質で、非常に高く評価されていた とのこと。つまり、ブランドとは、『その色』や『そのロゴマーク』『その音楽』といった表面的なものではなく、根本的には『お客様がその企業のサービスや品質を連想させるようなもの』 と言えるのではないでしょうか。」
さらに、理解を深めるために、公益社団法人日本マーケティング協会 が、2024年に34年ぶりに刷新した、マーケティングの定義 を紹介しました。
マーケティングの定義(2024年制定)
(マーケティングとは)顧客や社会と共に価値を創造し、その価値を広く浸透させることによって、ステークホルダーとの関係性を醸成し、より豊かで持続可能な社会を実現するための構想でありプロセスである。
「ふむふむ、顧客や社会と共に価値を想像し、その価値を浸透させる。なかなか難しいですね…」と、社長様。
「いえいえ、そんなことはありません。難しく考える必要はありませんよ。 例えば、これを『お客様からの信頼』と置き換えてみてください。そうすると、ブランドとは、『お客様からの信頼を、形にしたもの』と、言えるのではないでしょうか?大切なのは、『お客様は、自分が大事にしている、どういった価値観や世界観を持っているのか』 それをまず、しっかり固めることが、ブランド構築の第一歩です。」私は、社長様に、分かりやすく、かつ本質を突く説明を心がけました。
ブランド構築の第一歩として自分自身との対話を通じて「自社固有の価値」を言語化する
「では、ブランドを構築するために、具体的に何をすれば良いのでしょうか?」社長様は、熱心に質問を投げかけてくださいました。
「まずは、『自社固有の役割』『ありたい姿』『従業員との関わり』『地域社会との関わり』、そして、『自分自身として、大切にしたい価値観や人生観』『何のために経営しているのか』『取引先や顧客に対する基本姿勢』『将来的に、どのような仕事をしたいのか』『どのような会社を経営したいのか』 など、様々な要素を、一つ一つ、丁寧に言語化していくことが重要です。」私は、社長様に、ブランド構築の具体的なプロセスを説明しました。
「例えば…」私は、ホワイトボードに、以下のような項目を書き出しました。
- 自社固有の役割
- ありたい姿
- 従業員との関わり方
- 地域社会との関わり方
- 大切にしている価値観、人生観
- 経営する目的
- 取引先、顧客に対する基本姿勢
- 将来のビジョン
「これらの項目について、社長様が大切にしていることを、一つ一つ、言葉にしてみてください。そして、それらを統合したものが、『ブランドメッセージ』 となり得ます。」
「なるほど…!自分の想いを、言葉にすることで、ブランドの核となる部分が見えてくる のですね。」社長様は、深く頷きながら、自身の考えを整理するように、ゆっくりと言葉を紡ぎ始めました。「私、実は、昔からコーヒーが大好きで…。特に、生産者の顔が見える、安心安全なコーヒーに、こだわってきたんです。このカフェでは、こだわりのコーヒーを通じて、お客様に心からリラックスできる時間を提供したい。 そして、地域の人々が集まる、憩いの場 になればいいな、と思っています…。」
「素晴らしいですね!それこそが、社長様の…そしてカフェの『ブランド』 ですよ!」私は、社長様の言葉に、力強く共感しました。「このブランドメッセージが出来上がれば、そのメッセージにふさわしいカラーパレットや、マスコットキャラクターなど、デザインの方向性 も、自ずと見えてきます。」
「確かに…!自分の『好き』や『こだわり』を、言葉にする って、大切ですね。なんだか、私、こんなに山形のことが好きだったんですね…。」社長様は、時折、涙ぐみながら、ご自身の想いを語ってくださいました。「自分自身が、本当に大切にしていることが、どんどん明確になっていく 感じがします。」
ロゴマークに想いを込めるブランドを体現する、3つの要素
「さて、ブランドの方向性が見えてきたら、次は、それを形にしていきましょう。今日は、ブランディングの一環として、非常に重要な要素である『ロゴマーク』 について、お話ししますね。」私は、社長様に、ロゴマークの役割と、作成する上でのポイントを説明しました。
「ロゴマークは、単なる飾りではなく、企業の理念やビジョンを象徴し、顧客とのコミュニケーションを円滑にする、重要なツール です。その役割は、大きく分けて、3つあります。」
1. 覚えやすさ: 「ひと目で見て、覚えやすいデザインであること が重要です。お客様が、そのロゴマークを見た時に、すぐに御社のカフェ、そして、こだわりのコーヒーを思い出してもらえるかどうか。これが、販売促進 や 企業イメージの構築 に、大きく影響します。」
2. 込めた想い: 「ロゴマークは、御社の企業理念や、ブランドのストーリーを伝える、重要なツール です。御社の存在意義を、いかにロゴマークで表現し、伝えることができるか。それが、問われます。」
3. 普遍性: 「時代やトレンドに左右されず、長く愛されるデザインであること も、重要です。例えば、10年後、20年後も、色褪せないデザイン。それが、理想です。」
「なるほど…。『覚えやすさ』『込めた想い』『普遍性』 ですね。この3つを、バランスよく、ロゴマークに反映させる、と…。」社長様は、私の話を、真剣な表情で聞いてくださいました。
「その通りです!そして、これらの要素の、どれを最も重視するかは、経営者の価値観や、ビジョンによって異なります。 まさに、『鶴の一声』 ですね!」
ロゴマークのサンプル
事業の成長ステージとロゴデザイン「新規顧客獲得か、リブランディングか」
「さらに、企業のライフサイクルや、その時点での、事業の成長ステージ によって、ロゴマークに求められる役割は変わってきます。」私は、社長様に、ロゴデザインにおける、戦略的な視点の重要性を説明しました。
「例えば、新しい企業や、新商品を市場に投入する段階 では、様々な新規顧客に認知されること を目指し、伝わりやすく、記憶に残る、シンプルなロゴマーク の需要が高まります。そのため、ロゴは明快さと簡潔さで、広く受け入れられることを目指すことが多いです。」
「一方、ある程度、事業が成熟し、既に市場に、一定の顧客基盤を築いている場合 は、どうでしょうか?そのような場合は、ロゴマークのリブランディング を検討するのも、一つの有効な戦略です。その際には、企業のアイデンティティや、訴求したいメッセージ、価値を、より具体的に、より深く表現すること に重点を置きます。企業の深化した価値観を反映するために、より複雑なデザインや、意味を持たせることも多くなります。」
「なるほど…。事業の成長段階に合わせて、ロゴマークに求める役割も、変わってくるんですね…。」社長様は、ロゴマークの奥深さに、改めて気づかれたようでした。
ブランドを形にするワークショップ
「では、ここまでの議論を踏まえ、いよいよ、ブランドを具体的な『形』、つまりロゴマーク に落とし込んでいきましょう。」私は、社長様に、ロゴマーク作成の具体的な手順を説明しました。「まず、これまで一緒に考えてきた、御社のブランドメッセージ『こだわりのコーヒーを通じて、お客様に心からリラックスできる時間を提供する。そして、地域の人々が集まる、憩いの場となる』 を、もう一度、確認しましょう。」
「はい、『こだわりのコーヒー』『リラックスできる時間』『地域の憩いの場』 ですね。」社長様は、ご自身の言葉を、確かめるように繰り返しました。
「このメッセージを、どのようにロゴマークで表現するか。ここが、デザイナーの腕の見せ所です。」私は、ホワイトボードに、いくつかのラフスケッチを描き始めました。「例えば、『こだわりのコーヒー』 を表現するために、コーヒー豆 や コーヒーカップ をモチーフにするのは、どうでしょうか?また、『リラックスできる時間』 を表現するために、柔らかい曲線 を使ったり、温かみのある色合い を使ったりするのも、効果的です。」
「なるほど…。モチーフ、曲線、色合い…、 確かに、それらを工夫することで、メッセージを視覚的に表現できるんですね。」社長様は、私のラフスケッチを見ながら、興味深そうに話を聞いてくださいました。「それから、『地域の憩いの場』 という点を、『開かれた扉』 をモチーフにして表現するのはどうでしょうか?」
「素晴らしいアイデアですね!」私は、社長様の提案に、感銘を受けました。「『開かれた扉』は、『地域への開放性』や『人々を温かく迎え入れる』というメッセージ を、効果的に伝えられますね。では、そのアイデアを、ラフスケッチに反映させてみましょう。」私は、社長様のアイデアを取り入れながら、ラフスケッチを修正していきました。
「うん、だんだん形になってきましたね!『開かれた扉』から、コーヒーの湯気が立ち上っているようなデザイン も、いいかもしれませんね。」社長様は、まるでご自身の夢が形になっていくのを、楽しんでいるかのようでした。
「いいですね!湯気の柔らかい曲線で、『リラックスできる時間』を表現できますし、『湯気』=『温かさ』 というイメージで、地域の皆様を温かく迎え入れる、というメッセージにもつながります。では、このラフスケッチをベースに、いくつかのデザイン案を作成してみましょう。社長、他に、『これは絶対に入れてほしい!』 という要素はありますか?」
「そうですね…。『生産者の顔が見える、安心安全なコーヒー』 という点も、こだわりの一つなので、『コーヒー豆』 は、どこかに取り入れたいですね。あとは、私のイニシャル『Y』 を、さりげなくデザインに組み込むことはできますか…?」
「かしこまりました。では、『コーヒー豆』と『Y』のイニシャル を、デザインに組み込む方向で、進めていきましょう。」私は、社長様のご要望を、丁寧にヒアリングしながら、デザインの方向性を固めていきました。「社長、一緒に、御社の『想い』が詰まった、最高のロゴマーク を作りましょう!」
「はい、よろしくお願いします!『最高のロゴマーク』 ですね。期待しています!」
社長様の力強い言葉に、私も、デザイナーとしての情熱が、さらに燃え上がりました。
このように、社長との対話を重ね、ブランドメッセージを深く理解し、それを具体的なデザイン要素に落とし込んでいく ことで、初めて、企業の「想い」を体現した、唯一無二のロゴマーク が生まれるのです。
ロゴマークは、ブランドの「顔」。そして、お客様や地域、従業員さんとの「対話」の始まり
「ロゴマークは、企業の『顔』 とも言える、非常に重要な存在です。そして、お客様や地域、従業員さんとの大切な『対話』の始まり でもあります。」私は、社長様に、ロゴマークの重要性を、改めて強調しました。「ぜひ、この機会に、御社のビジネスにおいて、ロゴマークがどのような役割を果たしているのか を、じっくりと考えてみてください。そして、それがどのようにお客様の心に響き、記憶に残っているのか を考えることで、新たな発見やインスピレーションが生まれるかもしれません。」
「今日は、本当にありがとうございました!ブランディング、そして、ロゴマークの重要性 が、よく分かりました。自分の『想い』を、しっかりと『形』に して、お客様に、そして、地域に愛されるカフェを、必ず実現します!」
社長様の力強い言葉に、私も、今後のサポートへの決意を新たにしました。
今週も、皆様のビジネスとデザインの旅に、少しでもお役立ていただければ幸いです。(^_^)
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それでは、今週も一緒に頑張りましょう! 最後までお読みいただき、ありがとうございました。