神原キサコの制作カフェ|社員ブログを始めて、失敗した話

神原キサコの制作カフェ

いつもつなぐホームページをご利用いただき、誠にありがとうございます。
つなぐホームページのWEBデザイナー、神原キサコです。
今週もよろしくお願いします!

先日、帰り道に保護猫カフェに寄ったら、新入りの三毛猫がソファの端っこで固まっていました。スタッフさんが「この子、まだ自分の居場所が分からないんです」と教えてくれて。居場所って、誰かが用意してあげないと見つからないものなんだなぁ、としみじみ思いました🐱


ブログを「社員に任せたら止まった」経験、ありませんか?
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さて、今回のお話は経営戦略の領域になりますので、同僚の勝瀬ヒデコと一緒にお伺いしてきました。勝瀬は東北大学で経済史を専攻していた元経営コンサルタントで、今は社長秘書をしています。数字と歴史の両方から経営を語れる、とても頼りになる存在です。

今日お伺いしたのは、新潟市で建設資材の卸売業を営む渡辺社長様のところ。従業員12名、地域の工務店や建設会社に資材を卸す堅実な会社です。つなぐホームページでサイトを運用してくださっていますが、最近ある悩みを打ち明けてくださいました。

応接室に通していただくと、渡辺社長様はやや苦い顔でこうおっしゃいました。

渡辺社長:「神原さん、ちょっと恥ずかしい話なんだけど、半年前にブログを始めようって号令かけたんだよ。若手に任せたんだけどさ、3ヶ月で完全に止まっちゃった。」

神原:「渡辺社長様、実はそのお悩み、本当によく聞きます。うちのお客様でも同じ経験をされた方が何社もいらっしゃいます。」

渡辺社長:「やっぱりそうなのか。俺は『うちの強みを発信しろ』って言ったんだけどな。最初の2本は書いてくれたんだけど、3本目から手が止まって。結局、最後は『忙しくて書けません』ってなった。」

隣で聞いていたヒデコが、静かにメモを取りながらうなずきました。

ヒント①:社員は「書けない」のではなく「何を書けばいいか分からない」

ヒデコがペンを置いて、こう切り出しました。

勝瀬:「渡辺社長様、社員さんが書けなくなった原因は『文章力がない』からではないと思います。何を書けばいいか分からなかったんです。」

渡辺社長:「でも俺は『うちの強みを発信しろ』って言ったぞ。」

勝瀬:「そこなんです。『うちの強みを発信しろ』という指示は、社員さんから見ると白紙の答案用紙を渡されて『好きに解け』と言われたのと同じなんです。」

渡辺社長が少し黙りました。

勝瀬:「ブログのテーマを決めるというのは、実は経営判断なんです。『誰に読んでほしいのか』『その人は何に困っているのか』『読んだ後にどうしてほしいのか』——これは社長でなければ決められません。」

私も補足しました。

神原:「たとえるなら、レシピなしで厨房に立たせるようなものです。材料は冷蔵庫にあるけど、誰のために何を作るかは誰も教えてくれない。腕のいいシェフでも、注文が入っていなければ料理は作れませんよね。」

渡辺社長:「なるほどな。俺は注文書を渡さずに『何か作れ』って言ってたってことか。」

勝瀬:「その通りです。ブログが止まる会社のほぼ全てが、テーマの設計を社員に丸投げしているんです。」

(この「社員任せで止まる」構造は、社員にブログを任せても続かない本当の理由 — 外注でもない、社員でもない第3の選択肢という記事でも詳しく書いています)

ヒント②:社員がやるべきことは「書く」ではなく「素材を拾う」

渡辺社長は腕を組みながら考え込んでいました。

渡辺社長:「じゃあ、テーマは俺が決めるとして。でも俺が毎回書くわけにもいかないし、社員に書かせるにしたって、あいつらはライターじゃないんだよ。」

ヒデコが、ゆっくりと答えました。

勝瀬:「渡辺社長様、ここが最大の思い込みです。社員さんがやるべき仕事は『ブログを書く』ことではありません。

渡辺社長:「じゃあ何だ?」

勝瀬:「素材を拾うことです。」

私が具体的に説明しました。

神原:「渡辺社長様、御社の社員さんは毎日現場に出ていますよね。工務店さんや建設会社さんと話をしている。その中で、お客様から繰り返し聞かれる質問ってありませんか?」

渡辺社長:「そりゃあるよ。『この断熱材とあの断熱材、どっちがいいの?』とか、『この資材の納期は最短でどのくらい?』とか。」

神原:「それがブログの素材です。 お客様が繰り返し聞いてくることは、同じ悩みを持つ人がネットでも検索しています。社員さんにはその質問を30秒のメモで社内チャットに投げてもらう。書く仕事はライターかAIに任せればいい。」

渡辺社長が少し前のめりになりました。

渡辺社長:「つまり、社員には記事を書かせるんじゃなくて、ネタの種を拾ってこいって言えばいいのか。」

勝瀬:「そうです。現場でお客様と接している社員さんは、最高のネタの源泉です。でもその素材が記事になると分かっていないから、聞いたそばから忘れてしまう。『この質問、メモしといて』と仕組みにするだけで、ブログのネタ切れは構造的に解消されます。」

ヒント③:フィードバックループがないと、社員は書かなくなる

渡辺社長はもう1つ、気になることがある様子でした。

渡辺社長:「神原さん、実は最初の2本は頑張って書いてもらったんだよ。でもその記事がどうなったか、俺も全然見てなかった。アクセスがあったのかどうかも分からない。社員に『よかったぞ』とも言わなかった。」

ヒデコが静かにうなずきました。

勝瀬:「それは登山で言えば、頂上がどこか分からない山を登らせているのと同じです。どれだけ歩いても、進んでいるのか戻っているのか分からない。そうなると、人は足を止めます。」

勝瀬:「ブログで最も見落とされがちなのが、このフィードバックループです。書いた→アクセスがあった→問い合わせが来た、という因果を社員さんに見せてあげないと、『書いても何も起きない』と感じて止まります。」

私も付け加えました。

神原:「逆に言えば、月に1回、5分でいいんです。**『先月のブログ、こんなキーワードで検索されていたよ』『この記事からお問い合わせが1件入ったよ』**と伝えるだけで、社員さんのモチベーションは全く変わります。」

渡辺社長:「数字で見せるのか。確かに、営業の成績は毎月見せてるのに、ブログの成果は一度も共有してなかったな。」

勝瀬:「ブログも営業活動の一部です。営業の数字を共有するのと同じ仕組みで、ブログの数字も共有する。 それだけで、社員さんにとってブログが『余計な仕事』から『成果が見える仕事』に変わります。」

(ホームページごと営業マンに育てていく考え方は、ホームページを24時間対応の営業マンにする方法でご紹介しています)


自分ごとチェック

以下の3つ、御社ではいかがですか?

  • ブログのテーマ(誰に、何を書くか)を社長自身が決めているか
  • 社員に「書いて」ではなく「お客様の質問をメモして」と頼んでいるか
  • ブログのアクセス数や問い合わせ数を、月1回でも社員にフィードバックしているか

1つでも「いいえ」があったら、ブログが止まるのは社員の問題ではなく、仕組みの問題かもしれません。


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渡辺社長は帰り際、こうおっしゃいました。

渡辺社長:「『書け』じゃなくて『拾え』か。まず来週の朝礼で、営業に言ってみるよ。『お客さんから聞かれたこと、チャットに1行でいいから投げてくれ』って。」

ヒデコが微笑みながら答えました。

勝瀬:「渡辺社長様、その1行が、半年後のブログ30本分のネタになりますよ。」

帰りの車の中で、ヒデコがぽつりと言いました。

勝瀬:「キサコ、あの社長様、営業の数字は毎月共有してるって言ってたでしょう。ブログの数字を共有していなかったのは、ブログを営業だと思っていなかったからなんだよね。」

神原:「うん。でも今日から変わると思う。だって渡辺社長様、仕組みの問題だと分かった瞬間に、もう解決策を考え始めてたもの。」

ヒデコは窓の外を見ながら、小さくうなずいていました。


社員ブログが止まるのは、社員さんの文章力の問題ではありません。テーマを決める・素材を拾う・成果を見せるという3つの役割分担が設計されていないだけなんです。

皆さまの会社でも、「書け」ではなく「お客様の質問を1行メモして」から始めてみませんか? その1行が、半年後のブログ30本分のネタになるはずですよ。

ご参考くださいませ(^_^)
当メールマガジンでは、今後もホームページ活用方法について、具体的な打ち手や成功事例を提供して参ります。
あなたのホームページのアクセス数、問い合わせ数を増やすための参考にしてくださいね。

それでは、今週も一緒に頑張りましょう!
最後までお読みいただき、ありがとうございました。

ライター紹介
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神原キサコ

ハンズバリュー株式会社のメインデザイナーです。ホームページデザイン業務を中心に活動しています。
新しい情報を調べて皆さんにたくさんお伝えできればと思っています。

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