こんにちは!つなぐホームページのwebデザイナー神原キサコです。
「企業理念が伝わる」ホームページを制作をしています。
神原キサコの制作カフェでは、ホームページの活用方法の具体的な方法や成功事例を紹介しています。
たくさんの方に読んでいただけるよう、分かりやすい表現を心がけています。
ぜひコーヒー片手にリラックスして読んでみて下さいね!
いつもつなぐホームページをご利用いただき、誠にありがとうございます。
つなぐホームページのWEBデザイナー、神原キサコです。
今週もよろしくお願いします!
「検索エンジン対策をやりたいけど、そもそも『お客様自身が検索しにくい商品・サービス』だから難しい…」という悩みはありませんか?
実は、「今すぐ客」を拾うには検索が有効ですが、「なんとなく興味を持ち始めた潜在層」にはSNSが効果的なんです。本記事では、岐阜県・美濃焼の窯元さまとの対話をもとに、どのSNSを選んで、どう情報発信すれば“新規のお客様”をファン化できるのか――その考え方のポイントを解説します。ぜひ、あなたのネットショップやブランドづくりの参考にしてみてください!
この記事を読むと得られるメリット
- 「売れるSNS」を探すのではなく、「続けられるSNS」を選ぶべき理由が分かる
- SNSの特性(Instagram・TikTok・YouTubeなど)を理解し、あなたの商材や得意分野に合った運用プラットフォームを見つけられる
- SNS運用を楽しみながら継続するコツ(好きな担当者をアサイン、エンタメ性の理解など)を学べる
- 検索エンジンでは拾いにくい「まだ顕在化していない需要」をSNSで開拓し、ファンを育成していく流れがイメージできる
- 人手不足や兼任業務といった中小企業ならではの事情に合わせて、専門家(BPO)の活用も視野に入れた運用体制づくりを考えられる
岐阜県、美濃焼の窯元へ
「おーい、キサコちゃん、こっちこっち!」駅まで社長様が自ら迎えに来てくださいました。
今日の訪問先は岐阜県の美濃焼の窯元様です。美濃焼は岐阜県の東濃地方の一部地域で製作される陶磁器です。
「社長、お迎えいただき恐縮です!ありがとうございます!」私は社長に深々と頭を下げました。「こちら、山形からのお土産です。ラ・フランスです。ぜひ、皆様でご賞味ください。」
「キサコちゃん、ありがとうね!」社長は大きな手を出して、私の手をガッ!と掴み、力強く握手をしてくださいました。
豪快で頼りがいがある社長です😊
駅から10分ほどで事務所に到着。
「こんにちは!」工房で働く皆様にご挨拶をさせていただいてから社長と後継経営者と私、神原キサコの3人で面談を始めました。
「社長様、後継経営者様、本日はどうぞよろしくお願いいたします。」と私。
「こちらこそ、よろしくお願いします。」社長は少し緊張した面持ちで答えました。「今日はホームページの成果について、お聞かせいただけるとのことで…。」
「はい。まずネットショップの売上は順調ですね。社長様たちの作品がネットショップを通じて多くの方に購入されていることが確認できています。」私は社長にネットショップの売上データをお見せしながら説明しました。「ただ…」
「ただ…?」社長は少し不安そうな表情を浮かべました。
「売上の内訳を見てみると『既存のお客様』のリピート購入で成り立っている部分が大きいようです。『新規のお客様』が少ないのが現状の課題ではないでしょうか…。」私は社長に率直な意見を伝えました。
「なるほど…。ホームページのアクセス数やPV数は前年とほぼ同水準ですから、それは『既存のお客様』がリピートでホームページで『新作』を確認されているだけなのかもしれませんね…。」後継経営者様が現状分析を補足してくださいました。続けて「その通りです。ですから今後は『新規のお客様』へと開拓していくために『当社の作品や価値観』『当社が当社の作品を愛してくれるような方』を開拓し育てていく必要性があると思います。どうすれば良いのでしょうか…?」私に解決策を求めてきました。
「だから、前の会議でも言っただろう!『検索エンジン対策』をやるんだ!」社長は少し声を荒げ、後継経営者様に指示を出しました。
「社長様、少しお待ちください。」私は社長を優しく制しました。「『検索エンジン対策』では御社の作品を理解する『新規のお客様』を獲得することはもしかしたら難しいかもしれません…。なぜならGoogleの検索はあくまでも『ニーズが顕在化』された状態で『Google検索』を行うからです。そのため『お客様のニーズ』がはっきりしているものが検索されやすいのです。」
「御社のケースでいきますと『作品名』よりも『窯元の名前』、つまり『お客様の会社名』で検索されることは十分考えられると思います。しかしそれ以外はなかなか検索することが難しいと思います。なぜなら『かわいい焼き物』といったような抽象的なキーワードではなかなか検索しないからです。」と私はGoogle検索の弱点について社長に情報提供しました。
後継経営者様も社長も私の説明に黙って耳を傾けています。
「しかしながら方法はあります。『SNS』を活用していきましょう!」私は社長と後継経営者様に新たな提案をしました。「SNSは暇な時に閲覧するツールであり、暇だからこそ『何か新しい刺激や情報』を求めていらっしゃいます。SNSで情報発信すれば『新規のお客様』を獲得できる可能性は十分にあります。そして、お客様に情報提供を重ねていくことで『価値観が分かるお客様』に育て成長していただくことも十分可能と考えます。」
「なるほど、分かりました。でもSNSっていっぱいあるでしょう?どういう風な観点で選べばいいのでしょうか?『売れるSNS』ってありますか?」社長は少し疑心暗鬼になりながら私に質問を投げかけました。
「売れるSNS」を探すより、「続けられるSNS」を選ぶ
「ただ、社長、どのSNSが一番売れるのか?という視点は少し注意が必要です」と私。
「と、言いますと?」社長は少し怪訝そうな表情を浮かべました。
「はい。SNSはそれぞれ特性が異なります。そして運用で最も重要なのは継続することです。そのためどのSNSが一番売れるのか?ではなくどのSNSであれば御社が継続して運用できるのか?という視点で選ぶことが重要なのです」
「継続ですか?」後継経営者が私の話に興味を持たれたようです。
「ええ。大前提として、各SNSは状況として暇な時に見る媒体です。積極的に正しい情報が欲しいと思って閲覧する状況ではないということを理解しておく必要があります。SNSの投稿は毎日沢山の方が投稿しています。継続して投稿できなければ、その他大勢に埋もれてしまって露出できません」私は続けます「その点を踏まえた上で、継続が重要です。また、頻度だけではなく品質も求められます」
「例えばInstagramは写真や動画がメインのSNSです。視覚的に情報を伝えたい場合に効果的です。美濃焼の美しいデザインや製作工程の様子などを動画で紹介するのも良いでしょう。」私はサンプルの企業アカウントを社長、後継者にお見せしました。
「なるほど…。Instagramには写真や動画を投稿することは知っていましたが、みなさんキレイな写真ばかりですね。」社長は納得された様子でした。
「TikTokは短い動画に特化したSNSです。10代〜20代の若い世代に多く利用されています。美濃焼を若い世代にアピールしたい場合には有効なツールとなるでしょう。」続けて「YouTubeショートはYouTubeのショート動画機能です。幅広い年齢層に利用されており、長い動画を投稿することもできるため、美濃焼の歴史や製作工程などを詳しく紹介するのに適しています。」と纏めました。
「なるほど…。それぞれに特徴があるんですね…。」社長は深く考え込むように呟きました。「しかし、どのSNSが良いのか迷ってしまいますね…。」
「そうですね。まず社長様や後継経営者様の好きなSNS、得意なSNSから始めて深掘りするのが良いでしょう。写真を撮るのが好きならInstagram。文章を書くのが好きならブログやX(旧Twitter)も選択肢に入ります。動画編集が得意ならYouTubeやTikTokも良いでしょう。」
「個人の好みを活かしてSNSを運用することで、より効果的に情報を伝えることができます。そして何よりも楽しみながら継続することができます」
「楽しむですか?」社長は少し意外そうな表情を浮かべました。
「はい。SNSは誰もが気軽に情報を得られる楽しいツールです。だからこそ投稿に楽しさや面白さがなければ効果的かつ継続的な情報発信は難しいでしょう。担当者が楽しみながら得意なSNSを選んで運用することが大切です。そして一定の成果が出るまでは属人化するかもしれませんが、それは割り切って考える必要があるでしょうね」
「なるほど…。売れるSNSを探すのではなく、続けられるSNSを選ぶということですね…!」社長は私の話に深く納得された様子でした。「確かに継続できなければ意味がありませんよね…。」
「その通りです!継続こそがSNS運用で最も重要なポイントなのです。」私は続けて「社長様、おそらく後継経営者様が主導でSNSを運用なさると思いますが、まずは後継経営者様の好きなように挑戦させてあげてくださいませ。私たちもサポートさせていただきます!」と後継経営者にウィンク。後継経営者様もやる気に満ちた表情です。
「ありがとう、キサコちゃん!ぜひ、息子のサポートお願いします!」社長の目には希望の光が宿っていました。
SNS運用は「愛」と「戦略」で成功する
今回の美濃焼の窯元様との対話を通じて、改めて実感したのはSNS運用は一朝一夕にはいかないということです。
近年、様々なSNSが登場し「どのSNSを活用しても成果を上げることは可能である」と私は確信しています。しかし一方で「成功事例」や「売れそう」という安易な理由でSNS運用を始めてしまうと、成功から逆に遠のいてしまう可能性もあります。
そもそもSNSは「暇な時」に見るという大原則があります。その「暇な時」に見るという大原則を考えると「頻度」はもちろんのこと「そのSNSの空気感に合った投稿内容」、つまり「質」も求められます。これは単なる「業務」として取り組めるレベルのものではありません。本当にそのSNSが好きだからこそ「担当者」が楽しみながら自発的にできるということが理想的な順序でしょう。
事業を営んでいれば売上やアクセス数など「数値目標」の達成が必要になることは言うまでもありません。しかし「SNS」はそのような「数値目標」とは無縁の世界なのです。
好きだからこそ続けられる。好きだからこそ上手になる。好きだからこそ面白いものを投稿できる。
つまり「SNS戦略」においては「エンターテイメント性」を理解し「担当者」が「好き」で「取り組める」SNSで勝負せざるを得ないのです。そしてその「好き」という情熱こそがユーザーの共感を生み、結果として「売上」や「アクセス数」に繋がっていくのです。
妥協案として「どうしても自社でSNS運用が難しい」場合、あるいは「特定のSNSで情報発信を行いたいが担当者が適していない」場合は、私たち「つなぐホームページ」のような外部の専門パートナーに運用を依頼することも一つの有効な手段です。「ビジネス・プロセス・アウトソーシング(BPO)」として専門家に業務を委託することで効率的かつ効果的なSNS運用を実現できます。
しかし外部パートナーに依頼するとしても「何を」「どう」発信するかという「方針」は自社でしっかりと決めなければなりません。そしてその「方針」をパートナーと共有し、共に目標達成に向けて伴走していくことが何よりも重要です。
「つなぐホームページ」はお客様のビジネスパートナーとして、共に考え共に成長する伴走者でありたいと願っています。
「SNS運用で成果を出したい」「どのSNSを選べば良いか分からない」「自社にSNS運用を任せられる人材がいない」そのようにお悩みの経営者様はぜひ一度、私たちにご相談ください。
「つなぐホームページ」はあなたの会社の「ファン」を創出するSNS運用戦略を共に創り上げます。
ご参考になれば幸いです。(^_^)
当メールマガジンでは今後もホームページ活用方法について具体的な打ち手や成功事例、そして今回のような効果的な「SNS運用」に関する情報などを積極的に発信してまいります。
あなたのホームページのアクセス数や問い合わせ数を増やすための参考にしてくださいね。
それでは今週も一緒に頑張りましょう!最後までお読みいただき、ありがとうございました!