【インスタグラム攻略②】インフルエンサーマーケティングの光と闇

神原キサコの制作カフェ

いつもつなぐホームページをご利用いただき、誠にありがとうございます。
つなぐホームページのWEBデザイナー、神原キサコです。
今週もよろしくお願いします!

先週のメルマガでは、栃木県の老舗「生守(いくもり)旅館※」の若女将、石春(いしはる)様とのご相談を通じて、SNSを活用する上での「目的」を定める重要性についてお話しさせていただきました。
※仮名です。ご了承ください。

石春様の旅館の課題は「繁忙期の予約が埋まらない」こと。
そこで、目的を「短期的な集客」に定め、次の一手として「インフルエンサーとの協力」という具体的な戦術が見えてきました。

今週は、その続きのお話です。
石春様からこんな質問をいただきました。

「インフルエンサーというと、やはりフォロワー数がたくさんいる有名な方にお願いするのが一番効果的なのでしょうか?」

この質問、実は多くの方が陥りやすい大きな落とし穴でもあるのです。
私は、過去に実際に見てきた成功例と少し苦い失敗例をお話しさせていただきました。

■光と闇①…フォロワー49万人でも予約に繋がらなかった「闇」

「石春様、以前、ある旅館様でフォロワーが49万人もいらっしゃる、有名なグラビアアイドルの方にPRをお願いしたことがありました。」

「49万人!すごいですね!」

「はい。投稿にはたくさんの『いいね』がつきました。しかし、結果として、その投稿がきっかけになった予約は、ほとんどゼロに近かったのです。なぜだと思われますか?」

答えは、とてもシンプルです。
彼女のファンの方々は、投稿を見て「可愛いな」「素敵だな」とは思っても「この旅館に泊まりに行こう」という行動には至らなかったのです 。つまり…旅館が本来ターゲットとすべきお客様の層と、インフルエンサーのファン層が全く異なっていたのです。

同じように、有名な男性の旅行系インフルエンサーの方にお願いした際も、残念ながら結果は芳しくありませんでした 。

■光と闇②…熱烈なファンを呼び込んだ「光」

「一方で、全く逆の結果になった例もあります。」

失敗談に少し不安そうな表情をされていた石春様へ、私はあえて明るい声で続けました。

「大きな失敗の後ですから、次に私たちが取った戦略は、ある意味『賭け』でした。きらびやかな数字を追いかけるのをやめて、もっと小さくても確かな『光』を探すことにしたんです。」

「光、ですか?」

「はい。そのホテルには『ペットと一緒に泊まれる』という、他にはない大きな特徴がありました。そこで私たちのチームが探し出したのは、フォロワー数は先ほどの方々よりずっと少ないですが、ご自身もトイプードルを家族として愛し、その子との日常を温かく発信している一人の女性でした。」

彼女はプロのモデルではありません。
ですが、彼女のInstagramには、愛犬に向けられた、嘘のない愛情が溢れていました。私たちは確信したのです。

「この人の言葉なら、きっと同じ想いを持つ人たちの心に届くはずだ」と。

そして、彼女に滞在をお願いしました。

彼女が投稿してくれたのは、プロが撮ったような完璧な一枚ではありませんでした。
そこにあったのは一つの『物語』でした。

お部屋にはしゃぐ愛犬の、ちぎれんばかりに揺れる尻尾の動画。
テラスの椅子で、愛犬を膝に乗せて夕暮れを眺める、穏やかな時間の写真。
そして「この子がこんなに安心した顔で泊まれる宿に、初めて出会えました」という、インフルエンサー様の言葉。

それは「広告」ではなく、彼女と愛犬のかけがえのない「幸せな思い出の1ページ」そのものでした。

その結果、コメント欄は「可愛い!」という言葉だけではありませんでした。
「うちの子も連れて行きたい!」「こんな宿を探していました!」「家族である愛犬と、こんな素敵な思い出を作れるなんて…」 といった、熱量の高い声で溢れかえったのです。

彼女の言葉が、同じようにペットを『家族』として愛する人々の心に、まっすぐに届いた証拠でした。そして、その感動はそのまま多くのご予約へと繋がっていったのです。

■成功と失敗を分けた、たった一つのこと

石春様は頷いていらっしゃいました。

「もうお分かりですよね。成功と失敗を分けたのは、フォロワーの『数』ではなく『質』…つまり『相性』なんです。」

そのインフルエンサーのファンは、自社のサービスを本当に買ってくれるお客様か?

見るべきは、この一点に尽きます。

「なるほど…!ただ有名な方を探すのではなく、うちの宿を本当に好きになってくれそうなお客様に想いを届けてくれる人を探すことが大切なのですね。」
石春様のこの言葉に、インフルエンサーマーケティングの本質が詰まっているように感じました。

皆様の会社の商品やサービスを、心から「いいね!」と言ってくれるのはどんな人たちでしょう?
そして、その人たちは、普段、誰の言葉に耳を傾けているでしょうか?

次回は、この「相性」を踏まえた上で、ではどうやって新しいお客様の層を開拓していくのか?生守旅館様との会話で見えてきた「意外な強み」についてお話しします。

ご参考くださいませ(^_^)
当メールマガジンでは、今後もホームページ活用方法について、具体的な打ち手や成功事例を提供して参ります。
あなたのホームページのアクセス数、問い合わせ数を増やすための参考にしてくださいね。

それでは、今週も一緒に頑張りましょう!
最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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ライター紹介
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神原キサコ

ハンズバリュー株式会社のメインデザイナーです。ホームページデザイン業務を中心に活動しています。
新しい情報を調べて皆さんにたくさんお伝えできればと思っています。

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