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つなぐホームページのWEBデザイナー、神原キサコです。
今週もよろしくお願いします。
■ ~ 前回のあらすじ ~
前回のメールマガジンでは、行政書士のハルコ先生と一緒に、社内に眠る広報のネタ(宝)を発見するための「コンテキストマップ」を作成しました。「うちにはニュースなんて無い…」と不安げだったハルコ先生も、「なんだか、宝探しみたいでワクワクしてきました!」と、すっかり前向きになってくださいました。
そして、見事に宝の地図を完成させたハルコ先生は、目を輝かせてこうおっしゃいました。
「神原さん、素晴らしいネタが見つかりました!これを早速プレスリリースにして、色々なメディアに送ればいいんですよね?」
その気持ち、痛いほど分かります。でも、私はあえてこうお伝えしました。
「先生、ちょっと待ってください!せっかく見つけた宝ですから”誰にでも”送るのではあまりにもったいないんです。その他大勢に埋もれない、最高の届け方があるんですよ」
今日は、シリーズ最終回。
見つけ出した企業の魅力を、確実にメディアに届け、心を動かすための「メディアアプローチの極意」についてお話しします。
■ 成功の鍵は「あなたに読んでほしい」という熱意
ただプレスリリースを作成し「〇〇新聞社 御中」として一斉送信する…。残念ながら、この方法では、ほとんどのリリースが読まれることなく他の無数のメールに埋もれてしまいます。
では、どうすればいいのか?
成功の鍵は「徹底的な媒体研究」にあります。
「媒体研究…?」と不思議そうなハルコ先生に、私は具体的なステップを説明しました。
- STEP1:部署名を特定する
まずは「〇〇新聞社 社会部 御中」のように、自分たちのネタと関連性が高い部署に絞って送ります。これだけでも、担当者の目に留まる可能性は少し上がります。 - STEP2:担当記者を特定する
ここからが本番です。そのメディアの過去の記事を読み込み、似たテーマの記事を書いている記者さんの名前を探します。そして「社会部 〇〇様」と、個人名宛てに送るのです。
「個人名まで…!?」と驚くハルコ先生。
そうなんです。なぜなら、「御中」で届くその他大勢のプレスリリースとは違い、個人名で届けられた手紙(メール)は「数ある記者の中から、あなたの記事を読んで、あなたにこそこの情報をお届けしたいと思いました」という、書き手の敬意と熱意を伝えることができるからです。 この一手間が、大手企業にはできない心を込めたアプローチの第一歩なのです。
さらに、アプローチはメールだけではありません。
時には電話やFAX、場合によってはSNSのDMなど、あらゆる手段を駆使して「本気度」を伝えることも重要です。
■ 地方企業ならではの強み
「でも、そんな手間をかけても、東京の大きなニュースには勝てないんじゃ…」というハルコ先生の不安に私は首を横に振りました。
「先生、逆です!先生のような地域に根ざした専門家や企業にこそ、大きなチャンスがあるんです」
- 強み① 競合が少ない
地方では、そもそも広報活動に本気で取り組んでいる企業や専門家がまだ少ないのが現状です。 だからこそ、こうした丁寧なアプローチを実践するだけで、競合から頭一つ抜け出しメディアの担当者の記憶に残ることができます。 - 強み② 地方メディアの影響力
ある茨城県の会社様の事例ですが「全国ネットのテレビ番組に出るよりも、地元の茨城新聞に載った方が、地域の方々からの『見たよ!』という反響が圧倒的に大きかった」ということがありました。
地域の人々が地元メディアに寄せる信頼感は、私たちが想像する以上に厚いのです。ハルコ先生の活動が地元の新聞で紹介されれば、それは何よりの「お墨付き」となり地域からの信頼獲得に直結します。
■ 信頼を築く、地道で誠実な活動へ
この4回シリーズでお伝えしてきた広報PR活動は、企業の「実体(エンティティ)※」…つまり「どんな想いを持ち、どんな活動をし、社会からどう評価されているか」という事実そのものを社会に示していく活動です。
※お忘れかもしれませんが、今後のWebマーケティングにおいてAI回答のお勧めに自社が掲載されるにはエンティティが決定的に重要です🥰
それは、一夜にして魔法のように結果が出るものではありません。
しかし、ハルコ先生のように自社の価値を信じ、それを丁寧に届ける努力を続けることで広告費では決して買えない「信頼」という名の、何物にも代えがたい資産を築くことができるのです。
私たちハンズバリューとハルコ先生の「宝探し」の冒険は、まだ始まったばかりです。
これからメディアへのアプローチを通じて、どんな出会いが待っているのか、私たちも楽しみでなりません。今後の活動報告も、このメルマガで時々お届けできればと思います。
あなたの会社にも、まだ誰にも知られていない素晴らしい「宝」が眠っているはずです。
その宝を最高の形で社会に届けてみませんか?
4週にわたりお付き合いいただき、本当にありがとうございました。
これからも、皆様のビジネスの成功に繋がる情報をお届けして参ります。
ご参考いただければ幸いです(^_^)
今後もホームページの活用や、便利なツールの情報をお届けしますので、どうぞお楽しみに!
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