こんにちは!Webデザイナーの神原キサコです。
「ネットショップのアクセス数は、なかなか増えない…」
「SNSで情報発信しているけど、反応がイマイチ…」
「広告を出しても、費用対効果が見合わない…」
そんなお悩みを抱えているネットショップオーナーさん、いらっしゃいませんか?
実は、これらの課題を解決するためには、いくつかの重要なポイントがあるんです。
このブログでは、これまで解説してきた、
といったお客様目線のマーケティングを土台にしまして、SEO対策、SNSマーケティング、広告運用という集客ステップを初心者の方にもわかりやすく解説していきます!
一緒にあなたのお店をお客様から「見つけてもらえる」「選ばれる」お店へと成長させていきましょう!🥰
「ネットショップを開設したけれど、アクセスが増えない…」「SNSを頑張っているのに反応がイマイチ…」とお悩みではありませんか?実は、お客様に「見つけてもらう」「選んでもらう」ためのマーケティング施策には、いくつか大切なポイントがあるんです。
本記事では、これまで解説してきたお客様目線のマーケティング(ペルソナ設定・顧客ニーズのリサーチ・商品ページの作り方)を土台に、SEO対策・SNSマーケティング・広告運用という3つの集客ステップを初心者の方でも実践しやすいよう分かりやすく解説します。
あなたのネットショップを「見つけてもらえる」「信頼される」お店へと成長させるための第一歩、一緒に踏み出しましょう!
この記事を読むと得られるメリット
- SEO対策の基本を理解し、「お客様目線」で上位表示を目指すポイントが学べる
- SNSマーケティングを活用し“共感”を生む投稿でお店のファンを増やすコツが分かる
- 広告を活用する際に押さえておきたい、リスティング広告とSNS広告のそれぞれの特徴・メリットが整理できる
- 中小企業だからこそ使える「ニッチキーワード戦略」や「地道なコミュニケーション」による安定的な売上増をイメージできる
- 実店舗との連携や、地道な告知・クーポン施策などを通じて、「ネットでも買える!」をお客様に伝える具体策が見つかる
SEO対策であなたのネットショップを「見つけてもらう」方法
ネットショップで成功するためには、まずはお客様に、あなたのお店や商品を見つけてもらうこと が重要です。
そのための有効な手段の一つが、SEO対策(検索エンジン最適化) です。
SEO対策とはGoogleやYahoo!などの検索エンジンで、あなたのお店や商品が上位に表示されるようにネットショップやECサイトを最適化すること を言います。
ここではSEO対策の基本と、特に中小企業が実践すべきポイントをわかりやすく解説しますね。
お客様目線で考える!SEO対策の第一歩
ネットショップの集客方法は、主に次の3つに分けられます。
- インターネット広告
- SEO対策
- SNSマーケティング
この中で、中小企業が自社の努力で取り組みやすく、予算が限られていても工夫次第で大きな効果が期待できるのが、SEO対策と SNSマーケティングでしょう。
SEO対策で最も大切なのは、「お客様目線」で考えること。Googleなどの検索ポータルサイトは、お客様目線のホームページやネットショップを上位に表示させています。つまり、お客様がどのようなキーワードで検索し、どのような情報を求めているのかを理解することが、SEO対策の出発点となります。
具体的に表現すると…
- お客様は、どんな言葉で商品を検索する?
例えば、「母の日 プレゼント 花」なのか、「母の日 ギフト 50代 女性」なのかで、対策は変わってきます。 - お客様は、どんな情報を求めている?
商品の詳細な情報、口コミ、価格比較など、お客様が知りたい情報は何かを考えましょう。 - お客様は、どんな不安や疑問を持っている?
「本当に信頼できるお店?」「品質は大丈夫?」「配送は早い?」といったお客様の不安を解消する情報を提供しましょう。
…となります。
お客様の検索する悩み(目的や意図)を理解して、その答えをネットショップの商品ページに反映させることが、SEO対策の本質であり、非常に重要です。
お店の「顔」となる商品名とショップ名
SEO対策において、特に重要なのが、「商品名」と「ショップ名(会社名)」 です。
これらはネットショップの タイトルタグ として使用され、検索エンジンが「このお店は何を売っていて、どんな特徴があるのか?」を判断する重要な手がかりとなっています。
そのため、お客様が検索しそうなキーワードを含めつつ、商品の魅力やお店の特徴が伝わるような名前を付けることが大切。
商品名やショップ名を決める時は、次のポイントを意識しましょう。
- ペルソナが使いそうな言葉
ターゲットとするお客様が、普段使っている言葉を想像してみましょう。 - 商品の特徴や強みが伝わる言葉
他の商品との違いや、アピールポイントを明確に伝えましょう。 - お客様の検索意図に合致する言葉
お客様は何を知りたくて検索するのか?その意図に沿った言葉を選びましょう。
例えば、オーガニック素材にこだわった、肌に優しい石鹸を販売しているとします。
良い例:「オーガニック石鹸 敏感肌用 無添加 〇〇産ハーブ配合」
「オーガニック」「敏感肌用」「無添加」「〇〇産ハーブ」といった、お客様が検索しそうなキーワード、商品の特徴、そしてお客様の悩みや関心に寄り添った言葉が含まれています。
悪い例:「最高の石鹸」
抽象的で、商品の特徴が伝わりにくく、お客様の検索意図とも合致しにくいです。
いかがでしょうか?感覚的には「オーガニック 石けん 敏感肌」と検索しているお客様が見えてきませんか?そうすると、悩みは肌荒れとか自然派なんだろうなと想像できますよね!
ブランドイメージとSEO対策のバランス
ただし、注意点もあります!
検索キーワードを意識しすぎて、商品名やショップ名が不自然になってしまうと、お店の信頼性やブランドイメージを損なう可能性があります。
例えば、長年地域で愛されている老舗の和菓子店が、SEO対策のために、商品名に「激安」「爆売れ」「コスパ最強」といった言葉を使うのは、違和感がありますよね。
お店の伝統や、商品の品質、ブランドイメージに合わない言葉は、逆効果になってしまいます。
検索エンジン対策とブランドイメージ、この2つのバランスを取ることを、常に意識しましょう。
お客様の「知りたい!」に応える商品説明文
商品説明文も、SEO対策の観点から重要な要素です。
ただし、「文字数が多ければ多いほど良い」というわけではありません。
Googleなどの検索エンジンは、文字数だけでなく、内容の質も評価しています。大切なことは、お客様にとって必要な情報を過不足なくわかりやすく伝えることです。
商品の特徴、使い方、素材、製造工程など、お客様が知りたい情報を、丁寧に説明しましょう。
また、お客様の疑問や不安を解消するような内容を盛り込むことも効果的です。
例えば…
・「よくある質問」コーナーを設ける
・お客様のレビューを紹介する
・実際に商品を使用している動画を掲載する
などの工夫が考えられます。意図意図的に文字数を増やすのではなくお客様目線で必要な情報をまとめて掲載して行くと必然的にネットショップの情報量は高まっていきます🥰
お客様との会話にヒントが!現場で見つける、最適なキーワード
「でも、具体的にどんなキーワードでSEO対策をすればいいの?」そう悩む方も多いでしょう。
実は、その答えは、お客様との普段の会話の中に隠れていることが多いんです!
特に、地方の中小企業の場合、お客様との距離が近く、直接コミュニケーションを取る機会も多いですよね。
お客様が、商品について相談する時、どんな言葉を使っている?
「この商品、〇〇に効果ある?」といった具体的な質問や、「〇〇で悩んでいて…」といったお悩みなど。
お客様が、贈り物を選ぶ時、どんなシーンを想定している?
「お中元」「お歳暮」「誕生日プレゼント」「内祝い」など、具体的なシーン。
お客様が、商品を購入した後、どんな感想を伝えてくれる?
「〇〇が良かった!」「〇〇が期待と違った…」といった、率直な意見。
例えば、あなたが、地元の特産品を使ったお菓子を販売しているとします。
お客様との会話の中で、「お盆の帰省の手土産に、何か良いお菓子はないかしら?日持ちがして、年配の方にも喜ばれるような…」という相談を受けたとします。この場合「お盆 帰省 手土産 お菓子 日持ち 年配」といったキーワードが、SEO対策に有効なキーワードとなるでしょう。
このように、お客様が普段使っている言葉、お客様のニーズが表れている言葉 こそが、最も効果的なキーワードなんです。
なぜならば、目の前のお客様が使っている言葉は、そのままネットでも検索するからですね😺
小さな市場で、大きく勝つ!ニッチキーワード戦略
確かに、こうした「お客様の生の声」から見つけたキーワードは、全国規模で検索されるような「ビッグキーワード」(例:「お菓子 通販」など)と比べると、検索ボリュームは少ないかもしれません。
しかし、その分「確実に商品を買ってくれる可能性の高いお客様」 にあなたのお店を見つけてもらえる可能性が高まります。つまり、より購入意欲の高い優良顧客にアピールできる ということです。
地方の中小企業が、大手企業と同じ土俵でビッグキーワードで勝負するのはなかなか難しいですよね。
広告費もたくさんかかりますし、上位表示させるためには、時間も労力も必要です。
それよりも…
自分のお店のお客様は、何を求めているのか?
自分のお店の商品は、どんなお客様の、どんな悩みを解決できるのか?
…を徹底的に考え、ニッチな市場でも確実に売上が見込めるキーワード を狙っていく方が賢い戦略と言えるでしょう。
ニッチな市場といえども数十万円以上の規模感は絶対にあります安心してくださいね。
お客様目線のSEO対策で、愛されるお店へ
YouTubeやTikTokなどでは、多くのインフルエンサーが、様々なSEO対策のテクニックを紹介しています。
もちろん、そういった最新情報を参考にすることも大切です。
しかし、地方の中小企業がネットショップで成功するためには、小手先のテクニックよりも、お客様目線に立った、地道な取り組みが何よりも効果的です。
・お客様を深く理解する
・お客様が必要とする情報を、丁寧に、わかりやすく提供する
・お客様に誠実に向き合い、信頼関係を築く
この王道こそが、結果として最も効果的なSEO対策となり、あなたのお店を長く愛されるお店へと成長させてくれるでしょう。
お客様との会話に、丁寧に耳を傾け、そこから得られるヒントを大切にする。
この地道な取組こそが安定的な成長につながる、確かな道筋となると信じています。
SNSでネットショップのファンを増やそう!
スマートフォンの普及により、多くのお客様が情報収集や商品購入にSNSを利用しています。
数多くのプラットフォームが存在する中、中小企業がその特徴や強みを理解し、効果的に活用することで、お店のファンを増やし、売り上げにつなげることが可能となっています。
ここでは、SNSを活用して、どのようにお店のファンを増やし、売上アップにつなげていくか、その具体的な方法を解説します。
あなたのお店にぴったりのSNSはどれ?プラットフォームの選び方
ネットショップの集客に、SNSは非常に効果的です。
しかしながら…
- X(旧Twitter)
- TikTok
- YouTube
…など、様々なSNSが存在しており「どれを選べばいいのかわからない…」と悩んでしまう方も多いでしょう。
闇雲に手を出しても成果は出ません。
集客するSNSを選ぶ上で、最も大切なのは「どのSNSが一番売れるか」ではなく「どのSNSなら自社が継続的に魅力的な情報発信ができるか」という視点です。
なぜなら、SNSマーケティングはお客様との長期的な関係構築 が重要だからです。
継続的に情報発信を続けることで、お客様との接点を増やし、親近感や信頼感を育むことが、ファン作りの第一歩となります。
そのためには、ネットショップ担当者や会社として楽しみながら、無理なく続けられることが何より大切です。
各SNSプラットフォームの特徴を知ろう
各プラットフォームには、それぞれ特徴があります。
◆X(旧Twitter・現エックス)
比較的年齢層が高めで、購買力のあるユーザーが多いです。成功事例も多数あります。
情報が流れるのが早いため、頻繁な投稿(1日数回など) が必要です。1投稿あたりの文字数制限があるので、簡潔でわかりやすい文章を書くことが得意な担当者 に向いています。最新情報をリアルタイムに発信したい場合にも有効です。
◆Instagram(インスタグラム 通称インスタ)
写真や動画で、商品の魅力を視覚的に伝える ことができます。
ユーザー層は女性が中心で、年齢層も幅広いです。投稿の世界観を統一 することで、ブランディング効果も期待できます。写真や動画の撮影・編集が得意な担当者様に向いています。しっかりお金を使える層も使っているので効果は期待できます。
◆Facebook(フェイスブック)
年齢層が高めで、実名登録制のため、信頼性の高い情報発信 ができます。ビジネス関連の投稿との相性も良いです。
ただし、新規のユーザーにはリーチしにくい傾向があるので、広告運用 を視野に入れると良いでしょう。1万人以上のフォロワーがいる場合は、情報拡散力に期待 できます。
◆TikTok(ティックトック)
若年層 に人気があるため、ターゲット層が合えば効果的 です。まだまだ購買力のある層が使っている印象は少ないです。
TikTokの雰囲気に合うように、投稿内容を工夫する 必要があります。
◆YouTube
動画制作のハードルは高い ですが、商品の使い方や魅力を詳しく伝える ことができます。
例えば、商品レビューや、製造工程の紹介などが効果的です。ただし、多くのYouTuberがひしめく中で他社との差別化が難しく独自性の発揮が重要です。
自社に合ったプラットフォームを選ぶための3つのポイント
どのプラットフォームにもメリットデメリットがあります。
大切なのは…
・自社の商品・サービスとの相性
・ターゲット顧客の利用傾向
・担当者の適性や、続けやすさ
これらを総合的に判断することです。例えば…
・写真映えする商品 を扱っていて、写真が得意な担当者 がいるなら、Instagram
・最新情報をいち早く発信したい なら X(旧Twitter)
・動画で商品の魅力を詳しく伝えたい なら YouTube
…といった具合です。
また、複数のプラットフォームを併用するのも一つの方法です。
例えば、Instagramで商品の写真を紹介し、YouTubeで詳しい使い方を解説するなど、それぞれのSNSの特性を活かして相乗効果を狙うこともできます。
目先の売上や流行だけに捉われず自社の強みを活かせる、そして何より楽しみながら続けられるSNSを選びましょう。
「いいね!」より大切なこと 〜 共感を生む投稿で、ファンを増やす
SNSのプラットフォームを選んだら、次はいよいよ投稿です!
「フォロワーを増やさなきゃ!」と、つい数ばかりを追い求めてしまいがちですが、本当に大切なのは…
「魅力的な投稿を通じて、お店のファンを増やすこと」
…です。
例えば「フォローしてくれたら、フォローを返します」といった、いわゆる「フォロー返し」でフォロワーを増やす方法もあります。しかし、この方法で増えたフォロワーは、必ずしもあなたのお店や商品に興味があるわけではありません。
そのため、実際の売上には繋がりにくい のが現実です。
ファンを作る秘訣は、お客様との「共感」
では、どうすれば、お店のファンを増やすことができるのでしょうか?
それは、お客様に 「共感」 してもらうことです。
そのためには…
商品を買ってくれたお客様の投稿を積極的に探して「いいね!」をしたりコメントをしたりして感謝の気持ちを伝える。
⇒お客様の投稿を引用リポスト(リツイート)するのも効果的です。
お店のこと、商品のことを、丁寧に、わかりやすく伝える。
⇒商品の特徴や使い方だけでなく、開発秘話や、生産者の想いなどを伝えるのも良いでしょう。
商品の情報だけでなく、担当者の人柄や、お店の想いも、積極的に発信する。
⇒親しみやすさや、信頼感の醸成につながります。
定期的に情報発信し、お店の存在をアピールする
⇒新商品の情報、キャンペーン、季節の挨拶など、お客様が楽しめるようなコンテンツを継続的に発信しましょう。
お客様からのコメントや質問には、できるだけ早く、丁寧に返信する。
⇒お客様とのコミュニケーションを大切にすることで、信頼関係を築くことができます。
…といった、地道な活動が重要です。何も難しい作戦ではなく自分が好きなお店から反応もらうと嬉しいでしょう?それをお客様にやってあげるだけなんです🥰愛です、愛!
お客様に寄り添う、温かいコミュニケーションを
「どうすれば、お客様に好きになってもらえるだろう?」
「どうすれば、お客様にもっと喜んでもらえるだろう?」
そんな、人間的な、温かい気持ち で、お客様と向き合うことが大切です。
これは、マニュアル化できるような、簡単な作業ではありません。
ネットショップ担当者の「人間力」 が問われる部分です。
お客様に寄り添い、共感を生むような投稿を続ける ことで、少しずつお店のファンが増えていきます。
だからこそ、担当者一人ひとりが、自分の個性を活かしながら、誠実にお客様と向き合うことが、ファン作りの近道となるのです。
「好かれる」ための努力は、地道で、時間のかかる取組です。
でも、真摯な姿勢 こそが強固なファン層の形成 と安定的な成長 をもたらしてくれると確信しています。
お客様との 「共感」 を大切に、楽しみながらSNSを運用していきましょうね!🐈
ネット広告で、お店の存在を広く知らせよう!
これまで、SEO対策やSNSマーケティングなど、地道な集客方法についてお話ししてきました。
もちろん、こうした日々の努力は非常に大切です。
しかし、さらなる売上アップを目指すためには、広告 も効果的に活用していきましょう!
ここでは、ネットショップ初心者の方でも取り組みやすい…
- リスティング広告
- SNS広告
…について、それぞれの特徴と活用方法を解説します。
小さく始めて、大きく育てる!リスティング広告の基本
リスティング広告 とは、GoogleやYahoo!などの検索エンジンで、ユーザーが検索したキーワードに連動して表示される広告のことです。例えば、あなたが「山形県 さくらんぼ 通販」と検索した時に、検索結果の一番上に、
「広告」
と書かれたサイトが表示されますよね。これが、リスティング広告です。
※リスティング広告についての詳細は「ハナコのPPC広告講座(第1講) PPC広告ってなに?」をご覧くださいませ。
リスティング広告のメリット
リスティング広告の最大のメリットは、「今すぐ客」 にアプローチできることです。
なぜなら、検索しているユーザーは、「山形県のさくらんぼを、通販で買いたい!」 といった、明確なニーズを持っているからです。つまり、購買意欲の高いお客様 を、効率的に集客することができるんです。
しかも、リスティング広告は、クレジットカード一枚 あれば、数千円という少額から 始めることができます。
また、成果報酬型 なので、広告がクリックされて初めて料金が発生します。
無駄な広告費を抑えることができるのも、嬉しいポイントですね🥰
まずはGoogle広告から始めてみよう
「でも、どのキーワードで広告を出せばいいの?」と、思いますよね。🧐
そこは、これまでお話ししてきた、ペルソナ設定 や 顧客ニーズのリサーチ が活きてきます!
お客様がどんな言葉で検索するのか? を考え、そのキーワードで広告を出稿しましょう。
例えば、「山形県 さくらんぼ 通販」だけでなく、「さくらんぼ ギフト 贈答用」や「さくらんぼ 送料無料 産地直送」といったキーワードも考えられますね。
ネットショップを始めたばかりの方は、まず Google広告 から試してみることをおすすめします。もちろん、Yahoo!やBingなど、他の検索エンジンでも同様の広告を出すことは可能です。
しかし、まずはシェア率が高く精度も高いGoogle広告で運用ノウハウを蓄積し、成功パターンをつかんでから他の広告プラットフォームへ展開していくのが賢い方法と言えるでしょう。
広告費の目安と費用対効果
リスティング広告を実行する際、広告費の計算は非常に重要です。
一般的に、ネットショップの商品購入率は 0.5%程度 と言われています。200人に1人 が商品を購入する計算になります。
仮に、1クリックあたり50円の広告費がかかるとすれば、1件の購入を獲得するために、200人分のクリックが必要となり、
50円 × 200人 = 10,000円
つまり、1万円の広告費が必要 となります。
この広告費を上回る利益を確保するか、あるいは、お客様のリピート購入によって広告費を回収し利益を出すといった戦略が必要となります。
「投資」と「回収」の意識を持つ
中小企業においては「投資があって回収がある」 という流れを意識し「Googleから顧客を買う」 という感覚で取り組むことが重要です。そのため、広告運用を始める前に、以下の点を明確にしておく必要があります。
・どの程度の広告費が許容できるのか?(予算)
・どの数値になったら、広告を停止するのか?(撤退ライン)
・売上と利益は、どのくらいを見込んでいるのか?(目標)
広告予算のシミュレーション は、たとえ概算であっても、事前にしっかりと行っておくことが、成功の鍵となります。
可能性を広げる!SNS広告の活用法
SNS広告 は、リスティング広告と比べて場合によっては1/10という格安な広告費 で出稿できる可能性があります。
例えば、Facebook広告やInstagram広告では1日数百円から広告を配信することができます。そのため少ない予算でも、多くの人に広告を見てもらうチャンスがあります。
実際に、広告の表示回数や動画の再生回数、リンクのクリック数といった数値は、リスティング広告を大きく上回るケースも珍しくありません。
SNS広告が「効く」商材、「効かない」商材
しかし、SNS広告は、必ずしも商品購入に直結するわけではありません。なぜなら、SNSユーザーの多くは、休憩時間や移動中など、リラックスした状態で利用している からです。
そのため、何かを「買おう!」と思ってSNSを見ているわけではなく、商品購入に対する意欲は、リスティング広告と比べて低い傾向があります。このような特性から、SNS広告は、商材によって向き不向きがあります。
例えば、お客様が困った時に能動的に検索するような商材(例:水漏れ修理、鍵の紛失など)は、検索と連動している リスティング広告 の方が効果的です。
一方で、お菓子やアパレル、化粧品などは、必ずしも「今すぐ必要!」というわけではないので、検索ニーズを捉えるのが難しい商材です。しかし『写真や動画映えする』『視覚的に魅力を訴求しやすい』…つまり「可愛い!」「欲しい!」といった感情に訴えかけることができるといった商材は、SNS広告 との相性が良いと言えます。
特に、アパレル商材 は、その傾向が顕著です。「いい服」や「可愛い服」といった概念は、人によって大きく異なります。そのため、特定のキーワードで検索されることが少なく、リスティング広告では効果が出にくいのです。
しかし、SNS広告であれば写真や動画を通じて商品の魅力を視覚的に訴求し、その世界観に共感してくれるお客様 を集めることができます。
SNS広告を成功させるためのまとめ
SNS広告を成功させるためには、以下の点を考慮する必要があります。
ターゲットとなるお客様は、どのSNSをよく利用しているか?
例えば、若年層にはTikTok、ビジネス層にはFacebookなど、ターゲット層に合わせてプラットフォームを選定しましょう。
ターゲットとなるお客様は、どんな時間帯に、どんな状況でSNSを利用しているか?
例えば、主婦層であれば家事の合間の休憩時間、通勤中のビジネスパーソンであれば朝夕の通勤時間など、ターゲット層のライフスタイルに合わせて、広告を配信する時間帯を調整しましょう。
自社の商品やサービスは、SNS広告に適しているか?
視覚的に魅力的な商材か?共感を呼ぶストーリーを発信できるか?などを検討しましょう。
SNS広告は単に「安いから」という理由で選ぶのではなく、自社の商材やターゲット、目的に合わせて最適なプラットフォームを選定し戦略的に活用すること が重要です。
これらの特徴を十分に理解した上で、自社の商材やマーケティング戦略に合致するかどうかを慎重に判断することが重要です。
適切な活用により、効率的な集客と販促効果を期待することができるのです。
ネットショップ成功への道 〜 地道な努力と戦略的な施策で、お客様に愛されるお店へ
ネットショップを開設しただけでは、お客様は来てくれません。
実店舗であれば、お店の前を通りかかった人が、ふらっと立ち寄ってくれることもあるでしょう。
しかし、ネットの世界では、お客様を「呼び込む」ための、積極的な行動 が必要です。このブログでは、ネットショップの集客方法として「SEO対策」「SNSマーケティング」「インターネット広告」という、3つの主要な施策について解説しました。
どれも、ネットショップを運営する上で、基本となる原理原則 であり、非常に重要な考え方です。
しかし、これらはあくまでも「スタートライン」に過ぎません。
今回お伝えした内容を参考に、まずは情報収集をしっかり行い、実践と改善を繰り返していくことが重要です。
そして、もし「実践する上でわからないことがある」「もっと効果的な方法を知りたい」など、お困りのことがあれば、ぜひ私にご相談ください。ネット集客で成功するための、さらなる一歩を一緒に踏み出しましょう。
また、ネット集客だけでなく、実店舗との連携 も、特にネットショップ開設当初は非常に効果的です。例えば…
- お店で配布するチラシに、ネットショップのQRコードを掲載する
- 商品を購入してくれたお客様に、ネットショップの案内を同梱する
- 実店舗のお客様限定で、ネットショップで使えるクーポンを配布する
…など、地道な告知活動から始めてみましょう。ネットショップを立ち上げたばかりの頃は、何をすれば良いのかわからず、不安になることも多いと思います。
商品登録やページ作成、受発注業務など、やるべきことも山積みで「集客まで手が回らない…」というのが本音かもしれません。
確かに、ネットからの集客は、軌道に乗るまで時間と労力がかかります。
ですから、まずは 実店舗のお客様を、ネットショップへ誘導する ことから始めてみませんか?
「いつもお店で買っているあの商品が、ネットでも買える!」そう知ってもらうことが、最初のステップです。
そして、実店舗とネットショップ、両方のチャネルで購入できる利便性 を、お客様に実感してもらいましょう。
そうすることで、お客様の満足度向上にもつながり、リピート購入も期待できます。
ネットショップ運営に慣れてきたら、徐々にSEO対策などの本格的なネット集客にも、ぜひチャレンジしてみてください!
このブログが、皆様のネットショップ運営の一助となり、多くのお客様に愛されるお店づくりのヒントとなれば幸いです。
またお会いしましょう。Webデザイナーの神原キサコでした。バイバイ🥰